今回は『九死に一生を得る』ということわざの意味や例文、同じ意味を持つ四字熟語の他に類語、対義語などをご紹介します。
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九死に一生を得るの意味
九分通り助からない命をかろうじて助かる。
引用元: 広辞苑 第四版
九死~ほとんど死にそうなほど危うい場面~を乗り越え、何とか生き延びるという意味。
乗り越え方は人それぞれのシチュエーションによります。
運よく乗り越えたり、自分の底力で解決したり、誰かに助けて貰ったり…etc。
日常では実際に『死ぬ』という悲惨な状況下で使われるというより、
という自分にとって危機的な場面で悲劇が起きずに済んだというシチュエーションで使われる意味を持ちます。
・取引先のお偉いさんとの面談に遅れそう
・歩きスマホで赤信号を渡って引かれそう
・九死に一生を得た時は、その状況を助けてくれた存在に感謝する(神or友人or家族などなど)
・九死に一生を得る事が出来た後は、再度その状況が訪れないよう心掛ける
九死に一生を得るの例文集
自分とのバトル①
通勤中、駅に向かう僕に徐々に迫ったきた欲望。
それは『お腹ピ~ゴロゴロ』という名の自分との闘い。『排出せよ!』という、時に空気読めよと思える自分からの強制命令。
しかし駅まであと10分。それまでトイレはない。。
走りたいけど(身体が揺れるから)走れない。何事もないように冷静さを保った振る舞いで可能な限り早歩き。
『駅のトイレに誰か入ってたら…ヤバすぎる。。』
あと数分、あと数メートル、あと1歩…そして!クールを装いトイレに向かって…やったぁぁぁ!
1つしかないトイレは誰も使用しておらず、九死に一生を得た僕は天国への入り口にゴールインした。
自分とのバトル②
通勤中、電車に乗っている僕に襲い掛かった再戦。
それは『お腹ピ~ゴロゴロ』という名の自分との闘い。『さっきやったやんけ!』と、自分を責めてもどうしようもない強制命令。
しかし到着まであと15分。途中下車する時間の余裕はない。。
急ぎたいけど(電車に揺られるだけで)急げない。何事もないように冷静さを保った振る舞いで景色をみる。
『駅のトイレに誰か入ってたら…ヤバすぎる。。』
そして!駅に到着しクールな眼差しで人波を歩き、ふと思いついたような余裕の表情でトイレへ。
しかし…ズゥゥゥン。。唯一開いていた(大きい方排出)トイレは前を歩いていたデビル(おやっさん)に先取りされ、九死に一生を得られなかった僕であった。(続く)
デビルから天使へ
(②の続き)
ヤバい…ヤバすぎる。。そんな表情は鏡をみる自分でもわからないくらいクールに手洗い場で(でっかい方排出)トイレが空くのを待つ僕。
『(並んどいた方がイイか?また先取りされてしまうか?)』
ドキドキしながら不審がられないよう手洗い場で時間を潰す僕の耳に届いたのはプシュ~ジャジャ~!という歓喜の音。
溢れる喜びを表情に出さず、待っていた僕に飛び込んできたのは、先ほどのデビル(おやっさん)。
彼は誰よりも早く、2分程度で用を済まし僕の前に現れてくれた。
その瞬間、僕の中でデビルは天使(おじ様サマ)となり、九死に一生を得ることができた僕はその後の1日はお腹の再々戦もなく晴れやかに過ごせた。
トイレを我慢するという誰しも共感して頂ける?例文としてご紹介させて貰いました(下品でごめんなさい)
九死一生~意味が同じ四字熟語
九死一生(きゅうしいっしょう)とは
9割がた生存が危ぶまれる中で、1割の確率で生き延びた状況。
この四字熟語は『九死に一生を得る』と同じ意味を持ちます。
どちらの方が使用頻度が高いという言われは無く、人によって様々のようですが四字熟語の端的な(少しわかりづらい)言葉よりかは、日本語を付け加えた九死に一生を得るの方が伝わりやすいようです。
伝わりやすいと思う方をどうぞ使いましょう。
九死に一生を得るの類語
九死に一生を得るの類語~似て死いる言葉や四字熟語などをご紹介します。
十死一生
<読み方>
じっしいっせい
九死に一生を得るよりもさらに過酷な状況を表現するために用いられる四字熟語。
この表現は、主に戦争や自然災害などの非常に過酷な状況に直面した人々が生き延びた場合に用いられることがあります。
そのため十死一生を経験した人々は、非常に強い生命力や精神力を持っているとされることがあります。
万死一生
<読み方>
ばんしいっせい
「万死」という表現が示すように、どんなに多くの死に直面しても生き残るために必死で戦い、最後に1つの命を守り抜くということを表します。
この表現は中国の古代文学である『水滸伝』に由来しており、その中で主人公の一人である林冲が「万死一生を賭ける覚悟がある」と言ったことから広まったとされています。
この四字熟語は極めて過酷な状況に直面した人々が命を守り抜くための強い意志や勇気を表現するとともに、それに立ち向かう覚悟を表現することにも使われます。
死中に活を求める
死線を越える
その他の類語
・一命を取り留める
・危機一髪
・至死の危険を乗り越える
・不幸中の幸い
九死に一生を得るの対義語
九死に一生を得るの対義語はネットサイトや辞書などで調べても見当たりませんでした。
ただ日常的な意味合いとしては、『平穏な生活を送る』『何事も起こらず暖かな日々を過ごす』といった紆余曲折の無い生き方があげられます。
もしくは危険な状況に直面しても何事もなかったかのように無事で済んだといった時などが対義的な状況といえるでしょう。
九死に一生を得るの英語
かろうじて逃げ延びる
・Have a narrow escape.
危なかったが逃げられた
・To cheat death.
死をごまかせた
九死に一生を得るの由来
九死に一生を得るの由来については、はっきりとした情報がないため諸説あるようです。
一説によると、中国の古代兵法書である『孫子兵法』において「九死に一生を得る」という表現が初めて用いられたとされています。
また、中国の古代の医書である『黄帝内経』にも「九死に一生を得る」という表現があるとされています。
日本では平安時代に書かれた『源氏物語』の中に「九死に一生を得る」という表現が見られ、これが由来となり日本にも広がっていったという説があります。
いずれにせよ「九死に一生を得る」という表現は古くから存在している表現であり、その由来については諸説あるもののハッキリとした情報は得られておりません。
最後に
今回は九死に一生を得るの意味や例文、類語や英語などをご紹介しました。
どこか気になるところではあったのですが他の本やサイトでは、この言葉の例文として『浮気』をした後に助かった時の表現として使われているのがよく見られましたね。
何にせよ、本格的な『死』でなくても
・大事なプレゼンで資料を忘れるという仕事上での4
・大学受験日に寝坊するという、受験上での4
・う〇ちを漏らしてしまうという、社会的な4(下品でごめんなさい)
自分にとって危機的な状況が襲い掛かっても逃れられるよう日々気をつけて対策を練り、それが起こらないように生きていけたらイイですね。