スポーツ漫画の金字塔、1億2000万部以上の累計発行部数を誇る”SLAM DUNK(スラムダンク)”
1990年代に日本でバスケブームを起こし、実際に始める若者も増やしたという伝説のバスケ漫画です。
そんなスラムダンク作中で名将と称えられる、安西先生を大解剖してみました。
普段は温厚でケンタッキーのような置物で動きが少なく、花道にあごをタプタプされるおデブさん。
実は過去にはショックな出来事もあったという名将のイマと昔を見ていきましょう。
ネタバレ注意!ここから先は少しスラムダンクのネタバレ要素を含みます!
初めての人で白紙の状態で本編を読みたい!という人はご注意下さい(_ _)
※このページでは初期のスラムダンク単行本での巻数でご紹介しています(完全版ではありません)
スラムダンク~安西先生のプロフィール
本名 | 安西 光義(あんざい みつよし) |
身長 | 175cm |
体重 | 二重あごの おデブさん |
年齢 | おそらく60歳オーバー(ページ後半で分析) |
ポジション | 自身が元バスケ全日本代表であり、現在は名将 |
安西先生のプロフィール |
が口ぐせの、普段はニコニコ笑っている温厚な おデブさん”安西先生”
白髪仏(ホワイトヘアード ブッダ)と呼ばれる穏やかな様相で、作中でも三井 寿を筆頭に慕われている様子が描かれています。
ただ、作中内では5年前まで『ホワイトヘアードデビル』との異名を持つ大学界きっての名将だったという二面性があります。
そんな安西先生は元全日本代表選手という過去も作中では語られており、175cmという身長的にポイントガード(宮城リョータと同じポジション)だったのでは?と推測できます。
若かりし&細し身体でボール運びや速攻を仕掛ける安西先生の姿を、多くの読者は想像するのが難しいと推測しておきます。
初登場シーンは?
安西先生の初登場シーンは
- 漫画⇒2巻の”#11 白髪仏“
- アニメ⇒第6話”流川vs赤木・本物対決!”
『流川く~ん♡』と叫ぶ女子の おケツにぶっ飛ばされるのが初登場シーンです。
アニメでは動きがある分、ぶよぶよな お腹の動きが伝わってくる&ぶっ飛ばされてゴロゴロと転がってます。
そんなおデブさんの初セリフは
…です。
スラムダンクの作中内でも名言を多く残している安西先生は最初『ウオ…』と、ぶっ飛ばされて登場しています。
さらにアニメでは2回(流川ファンの平手打ちで)ぶっ飛ばされてゴロゴロ転がって、バケツに頭を突っ込んでます。
アニメでは漫画には無いシーンが よく見られるのも、スラムダンクを違った視点で楽しめる要素でしょう。
アニメでは『西村 知道(にしむら ともみち)』氏が安西先生の声優をされています。
スラムダンクの他には…
- 悪魔くん(フラン・ネール〈初代〉)
- 幽☆遊☆白書(ナレーション、ジョルジュ早乙女、竹中先生、暗黒鏡、珍宝、豪里羅、亜尾連邪)
- DEAR BOYS(校長)
- ストリートファイターZERO – THE ANIMATION -(豪鬼)
といった多くの名作アニメで校長や先生といった年配&渋めキャラの声優をされています。
幽白のナレーションもされていたのは、個人的に驚きました。
西村 知道の経歴を調査させてもらって、この事実を知った瞬間に 幽白のナレーションが頭に浮かびあがりました。
『霊ガ~ン!』や『炎殺黒龍波!』を放って、次回予告へと繋げている声の主はカーネルサンダース、安西先生だったのです。
そんな西村 知道さん~安西先生の声を私が、ガキの時に初めて聴いた印象は、優しかった想い出があります。
優しくて温和なのに、芯が1本(優しさの上に)通っていて しっかりされている声というのが、ケンタッキー好きな私の感想です。
安西先生のモデルは?
井上氏の著書などを何冊か読んでも公表されているモノはなく、そもそも監督である安西先生にモデルがいるのか?という疑問が浮かびます。
この安西先生モデル説には2つあり
- 熊本高校バスケ部の元監督(見た目そっくり)
- 島本 和彦(月間バスケットボールの初代編集長)
この お二人が安西先生のモデルじゃないか?と言われています。
※カーネル・サンダースでは無いようです。
熊本高校バスケ部の監督は 見た目がそっくりで就任した高校を全国出場に導く名将として有名であり、ウワサでは全日本高校選抜のコーチもしていたと言われています。
一方、月刊バスケットボールの初代編集長『島本 和彦』氏は、かけているメガネは似ていますが もっと痩せ型タイプの方です。
NBAなどの解説者をされていた事もあり、NBAが大好きだった私も過去にBSで解説されている『島本 和彦』さんを見た事がある、、
…とイマ気づきました😅
現在(2020年)は『HOOPHYSTERIA』というNBAファンクラブの代表も務めていらっしゃいます。
bjリーグの名付け親という経歴もお持ちの方です。
特別モデルはケンタッキー
あんまり動かないから ケンタッキーおじさんが置いてあんのかと思ったぜ!!
オレも ワイも オレもだ
バッ…バカモンが!!
引用元: スラムダンク5巻 陵南ベンチより
また週刊バスケットボール編集部の新人”中村君”も『(ケンタッキーの あれに にてるな)』と海南戦で思ったように、安西先生の特別モデルとして ケンタッキーのカーネル・サンダースが挙げられます(誰でも思うでしょう)
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🎃Happy Halloween👻🦇
\\
今日は #ハロウィン 🎃という事で、今まで登場したいろいろな衣装を着たカーネルをご紹介👀✨
皆さんはどの衣装のカーネルが好きですか❓
ぜひコメントで教えてくださいね👻#KFC #カーネル #Halloween pic.twitter.com/QETNrqZ5u0— ケンタッキーフライドチキン🍗 (@KFC_jp) October 31, 2020
似てないと思わない人はいないとケンタッキー好きの私は思っています。
体型は安西先生より痩せ型ですが、顔やヒゲといった風貌は やっぱり似ていると地球人なら思うでしょう。
スラムダンクファンで あっても無くても、どこか反論しづらいモデル説だと思われます。
スラムダンク~安西先生の特徴
- 発言に信ぴょう性や重みがあります
- 田岡監督などに畏怖の念を持たれています
- 置物のように動かなかったのに全国の舞台ではリアクションが見られます
1つずつ見ていきましょう。
発言に信ぴょう性や重みがある
湘北高校に就任してからは温厚な性格で練習に指示を出すシーンは少ないながらも、時たまに発する言葉に信ぴょう性や重みがあります。
最後の花道への発言は、その場にいた皆 衝撃を受けてました(^^;)
大学バスケ界きっての名将だったという過去を知っているからか、普段は温厚でお茶を飲みながら練習を見ている安西先生の発言に湘北メンバーは絶大なる信頼を置いています。
それは普段の練習でも試合中の指示でもハーフタイムの作戦でも。
安西先生が言うことに疑問を覚える湘北メンバーは(花道を中心に攻めるという山王戦以外)スラムダンク作中では見られません。
こうしたミッチーの心情は全メンバーが持っていると思われます。
バスケット界で実績ある安西先生に『君達は強くなる』と言われたメンバーたちは嬉しそうでした。
田岡監督などに畏怖の念を持たれている
安西先生は他校の監督、特に陵南の田岡監督からは畏怖の念が感じられる程の扱いを受けています。
陵南との練習試合で花道が驚くほど、田岡監督はペコペコと わざわざおこしいただいた安西先生に挨拶しています。
それは海南大付属高校の高頭監督も一緒!
…とは言いづらく、実はスラムダンク作中で高頭監督は直接的な畏怖の念は示していないものの 先輩の田岡茂一がペコペコしている相手なので同じような印象を持っているのでは?と推測されます。
大学界きっての名将だったのは(当然ながら)知っているでしょう。
また日本一の山王工業、堂本監督も
試合序盤で三井 寿にボールを集めている元白髪鬼の作戦に、過去の実績も考慮して試合に臨んでいます。
高校バスケ界で実績ある監督さんなら、安西先生の名を知らぬものはいない!と言って良さそうです。
置物のように動かなかったのに試合ごとにリアクションが見られる
スラムダンク初期の頃はケンタッキーの置物と勘違いされ、(海南戦で)動けば会場が どよめくほど動かなかったデブの安西先生。
ただチームが勝ち進むにつれ…リアクションがでかくなっていくのがうかがえます。
山王戦では、このカーネル・サンダースは何度も立ちあがって試合を観てます。
じっと座っていられない安西先生が全国の舞台では描かれているのでした。
スラムダンク~安西先生の過去やエピソード
ここからは『白髪仏』と『白髪鬼』二つの呼び名を持つ、安西先生のエピソードをご紹介していきます。
安西先生は怖い?白髪鬼の大学時代
安西先生の過去は『スラムダンク22巻』で安西夫人によって多く語られています。
- 大学界きっての名将
- 安西流はガチガチのシステマチックなバスケット
- 白髪鬼と呼ばれるスパルタコーチ
- ほとんどヤクザ(谷沢の説)
陵南の田岡監督からも”猛将”と呼ばれる安西先生は、大学時代に『谷沢 龍二(やざわ りゅうじ)』というバスケ選手に希望を見出します。
走れる2m選手で身体能力も高くバスケの才能にも恵まれている。
白髪鬼は彼を監督生活最後に、日本一の選手に育てる”夢”を持ち、才能にかまけて基礎をおろそかにしていた谷沢に厳しく(ほとんどヤクザの様相で)指導するのでした。
身長2mあって運動能力に長けていた高校時代などは、チヤホヤされて天狗になってしまっていたのかもしれません。(17,8歳の少年ならしょうがない事かもしれません)
軍隊のような練習メニューで、特に潜在能力の高い谷沢には厳しく基礎を中心に指導する怖い安西白髪鬼でした。
…が、谷沢はその指導方法に意味を見出せず バスケの本場アメリカへ留学。
チームメイトにも安西先生にも何も言わず渡米してしまったのでした。
谷沢のアメリカ留学後…
谷沢のアメリカ留学後、考え事がしていて なんとなく元気がなくなってしまったように見られる白髪鬼。
仲の良かったバスケ部員に連絡の有無などを聞いたりするなど、気にかけまくっている様子。
しかし徐々に連絡も途絶え忘れかけていた頃に…一本のビデオが。
そこにはアメリカの活動、谷沢が出場しているバスケットボールの試合が収録されていたのでした。
それを見た怖いカーネル・サンダースの感想は…
谷沢の入ったアメリカ大学のバスケ部は、運が悪くも まとまりのないチームで安西先生が指導者の腕を疑うほど。
これに慌てた名将は何とか連絡先を突き止め、『帰ってこい 谷沢!!』と催促しますが…帰ってこず。
後の手紙で”迷惑かけて おめおめと帰るわけにはいきません”という心境を告白している谷沢は、そのままアメリカでプレイするも…バスケを断念。
アメリカ大学の練習にも顔を出さなくなり…お亡くなりになりました。
谷沢が渡米してから5年後…
米で邦人留学生 激突死
120㌔の暴走、薬物反応も?
谷沢龍二さん(24)
こう記載された新聞の記事情報を…安西先生は目を白くさせながら知りました。
そして…ショックを受けながらも墓参りに行き、遺族の方より手紙を受け取りアメリカでの彼のバスケ事情を知り、、、
白髪鬼は名将の名を置き去りに大学バスケ界から身を引きました。
その谷沢にかけた夢が宙ぶらりんとなったまま、バスケット界にピリオドを打てずにいる怖かった安西先生でした。
安西先生は優しい?白髪仏の湘北時代
大学バスケ界から身を引いた安西先生は、バスケの強豪校でも何でもないフツーの高校生が集まる湘北高校に就任されました。
谷沢の一件でのショックもあり、あえてバスケから少し距離のあるような高校を選んだと(勝手に)推測しておきます。
おそらく就任した当時はゴリ(赤木 剛憲)もおらず、まっったく無名のバスケットボール部。
そこでの指導方法は大学時代と打って変わって放置プレイ。
『無名校を強くしてやる!』といった意気込みもなかったのか、丸坊主のゴリが入学しても1~2年間は県大会ですぐ敗退していました。
桜木花道と流川楓の素質に宙ぶらりんの夢が復活?
この後、花道がレイアップを外しピシッと石化してますが(面白いシーンです)流川がリバウンドダンクを決め
(29巻参照)
こう実感している新入生の2人
- 桜木 花道
- 流川 楓
この2人の素質に早くから気づいていた安西先生。
桜木花道に至っては、ゴリのアタマにダンクをブチかました時点で楽しみそうな目で見てました(2巻参照)
ドリブルからの高いジャンプ力に名将は何か感じるところがあったのでしょう。
その後、花道にはシュート2万本という個別指導を、流川には日本一の高校生になりなさいという明確な目標を与えるといった監督としての役割が描かれています。
特に花道には合宿の2万本シュート時に
とタプタプされながら言われ、この桜木花道の生意気な発言に考える部分があった様子がうかがえますが のちに
道楽か…
そーかもしれんね
日一日と…成長が はっきり見てとれる
この上もない楽しみだ
引用元: スラムダンク22巻
道楽~本業ではない好きなことに熱中していることを認め、自分に取って この上ない楽しみな存在だと再認識しています。
そんな花道が山王戦で腰を強打し、その後に起こる異変には すぐに気づいたものの、どんどん良くなる赤髪男のプレイを見ていたかったから交代させなかったと白状しています。
夢を見続けたかったんでしょう。
試合の大切な場面での的確な指示
期待できる新人が2人現れ、例年より練習に顔を出す機会が増えた?(事実関係は不明ですが)安西先生はシッカリ者の赤木キャプテンに練習メニューなどは任せるものの、大事なシーンでは存在感を表わします。
特に試合では…
- 陵南戦での練習試合終盤、仙道へのダブルチーム
- 翔陽戦での花道スタメン起用
- 海南戦での牧と神へのボックスワン
- 豊玉戦でのヤスの起用(ペースダウンのため)
- 山王戦での桜木と丸男のマッチアップ
など…こうした的確な指示で、状況に応じた対策を立てる白髪仏に湘北メンバーは大きな信頼感を持っている様子が描かれています。
山王戦前の名将らしい分析&声掛け
ここで安西先生の好感度がアップしたであろうエピソードをご紹介。
日本一の山王工業との試合前夜には、過去の試合VTRを付けたテレビをつけっぱなしにしながら眠っています。
とテレビの電源を切る花道が目にしたのは、テーブルに置かれたフォーメーションの作戦などが描かれた紙が数枚。
そして『勝てる……ムニャ…』という寝言も聞かれ…
ケンタッキーの置物かと思われた白髪仏サマも、全国の舞台では血が騒いでいる様子がうかがえます。
また山王戦当日、試合前に緊張した様子の湘北メンバー、特に三井 寿と宮城リョータに名将らしく緊張をほぐす声掛けを行なっています(25巻参照)
三井 寿 | マークマンが1人だけ違うので山王といえど三井 寿は怖いと伝える |
宮城 リョータ | スピードとクイックネスなら絶対負けないと思っていると伝える |
桜木 花道 | もともとキミに怖いものなど あったかね?と再確認する |
赤木 剛憲 | 何も言わずとも理想の精神状態に辿りつく |
流川 楓 | 声掛け必要なし(笑) |
山王戦前の声掛け |
この中で、ミッチーに対しては声掛けするために わざと小トイレの隣で用を足しに現れたにも関わらず
わざとじゃないよアピールをしています。
名将⇒置物と呼ばれた安西先生の選手を思った行動、少しお茶目で名監督らしい一面が垣間見られたシーンでした。
スラムダンク~安西先生の その後は?
“スラムダンク あれから10日後”では安西先生は早朝からランニングしている描写が見られます。
なんでもこのおデブさんはI・H出場をかけた陵南戦との一戦前に倒れてしまい 医者に勧められ、すこーしダイエットをしようと早朝ランニングを始めたのだと発言しています。
そして、走ってる最中に(同じく すこーしダイエットしようと)走っている彩子と出会い…
両者とも別方向に走り去っていくのでした。
安西先生は その後、ダイエットに すこーし励んでいるようです。
スラムダンク~安西先生の名言&名セリフ
スラムダンクの名言ランキング第1位の名セリフ。
三井 寿が中学時代に試合残り数秒の時点で1点差で負けており勝ちを諦めかけていた時に送った安西先生の名言中の名言。
スラムダンクのみならず、漫画好きなら1度は聞いた事があるであろう有名なセリフでしょう
同じ集英社の漫画”バクマン”でも白鳥 シュンの姉が発言するシーンがあり、スラムダンク大好き人間の私はスゴク嬉しかった記憶があります。
このセリフはバスケに限った話ではなく、物事をあきらめるなという人生訓にもなっている名言です。
スラムダンクファンなら一度ぐらいは使った事があるのではないかと勝手に推測してます。
『あ~ぁ、諦めたら試合終了なのに』『諦めんのか!?試合終了か!?』などバスケでない場面や状況で少し言葉は変えながらも使った少年時代の記憶が当然あります😅
同年代のバスケ仲間や親友サマには”諦める”や”試合終了”といったキーワードが含まれていれば、安西先生の名言をパクってるなと悟られながらも通じます。
そして遠回しに『諦めないで続けようぜ』という想いも伝わっているはず。
実際問題は、現実の熱い場面で使った記憶は(悪い意味でなく)ありませんが、懐かしみや面白味もこめながら、昔から胸に刺さる名言です。
白髪鬼と呼ばれた大学時代、ヤクザを彷彿させる風貌&口調で 怖い”間”を開けながら谷沢に語ったシーンでの名言です。
漫画絵を見ると、ほとんどヤクザです。カーネル・サンダースの笑顔はどこに消えたのでしょう。
この名言もバスケットボールというスポーツだけでなく、チーム競技なら広く通ずるセリフだと思われます。
バスケ経験者である私自身も、対戦相手に”技術がある&上手い、でもパスをしない”自己中な選手がいたので、この名言を使ってみようかと思った記憶があります
インサイドで どれだけ敵に囲まれてもパスをしない、この選手を守るのは楽でラクで、簡単でした。
結局、その自己中クンには伝えそびれた、”チームワークの大切さ”を感じられる安西先生の名言でした。
亡くなってしまった大学の教え子、谷沢君は誰からもパスを貰えない&まとまりも無いアメリカのバスケ部という環境の中で、この言葉の意味を強く認識していました。
陵南との練習試合前に、控室のロッカーにて スタメンでなくユニフォームも貰えず暴れまくる桜木 花道をなだめるために言ったセリフ。
後々、この発言はダマしだったと(23巻当たりで)花道が言ってますが、安西先生の本心はどうだったのでしょう?
場をなだめるために言ったセリフだったのか?それとも本当に秘密兵器として起用しようと思っていたのか?
何にせよ、当初はユニフォームも貰えず 後々10番を得て、代わりにユニフォームが貰えなかった1年部員はその場で辞めてしまったというスラムダンクの裏話も、この2行にてご紹介しておきます。
言葉に信ぴょう性や重みがある安西先生のセリフ。
大学界きっての名将で 元全日本選手に言われた湘北メンバーは、この後 張り切って練習に励んでいました。
ほっほっほ 桜木君 あわてるでない
これから これから ~SLAM DUNK 6巻~
神奈川湘南の踏切が一望できる中でのセリフ。
スラムダンクファンなら喰いつくであろう景色は、アニメのカラーでは綺麗な夕暮れ時の風景が見られました。
スラムダンク史上初めて、怒りの感情をあらわにした白髪仏サマ。
プイっとクビをそむけています。
白髪仏もたまには怒りの感情を出すんだなと、週刊少年ジャンプを読みながら少し驚いた記憶があります。
翔陽戦での三井 寿のシュートを見て。
元全日本代表選手&名将の安西先生が言うと、本当にきれいなんだろうなと信ぴょう性が増すセリフ。
翔陽戦で連続スリーポイントを決め、ベンチに下がった三井 寿への言葉。
グレていた過去などが少しは償えたようで、ミッチーは嬉しかったでしょう。
「勝ちたい」という気持ちがないなら海南大付属などと戦うべきじゃない
今後のバスケ人生を左右するほどの精神的ダメージを負いかねない ~SLAM DUNK 11巻~
ただバスケが好きなのと、勝負が掛かったバスケとの違いを説く安西先生。
私の友人にも強豪校相手に大差で負けて、バスケ部を辞めてしまった友人がいたのを思い出します。(敵わなさ過ぎてバスケをやってる意味が自分には無いと思ったそうです)
足首をねんざし、歩くこともママならなかったゴリが海南を相手に得点を決めるシーンにて。
精神が肉体を凌駕し、痛みを忘れるという人間の不思議さを目の当たりにしています。
これは落ちるのを祈るのみ
おちろおちろ…… ~SLAM DUNK 14巻~
牧と神以外の選手、ノーマークで放つシュートが外れるようにと 両の手を合わせ祈ってますw
(桜木君について)自分一人が初心者という状況で それでもなんとかしようと
いつも彼なりに必死に考えながら やってるんですよ… ~SLAM DUNK 14巻~
シュート練習をまだそれほど行なっていない花道が、下からフリースローを打つのを見ていった 彼への評価。
流川がアメリカに行こうと思っていると言った時の返答。
アメリカで亡くなった谷沢の件など色んな想いがある中での反対だったと後々わかる台詞です。
綺麗な瞳が描かれている中で、アメリカに行く前の明確な目標を流川に課した名将のアドバイス。
下手糞の上級者への道のりは
己の下手さを 知りて一歩目 ~SLAM DUNK 22巻~
ミドルシュートが下手糞だとビデオ録画の自分を視て嘆く花道に語った安西先生の格言。
喧嘩ばかりで学力の乏しい桜木花道は この言葉の真意をあまり理解してませんでした。
このシーンを読んで私も、もっと自分で自分のバスケしている時の動きをビデオなどで録画して改善点を見つけて…といった練習をしたら良かったなと引退後に後悔したのを思い出す格言です。
イマの少年たちはスマホなどで簡単にできそうで羨ましいです。
I・Hの開催地、広島へ向かう新幹線にて。
2回戦で日本一の山王工業と対戦するトーナメント結果を黙っていた理由。
もちろん またきますよ
切り札としてね… ~SLAM DUNK 23巻~
豊玉戦にてヤスと交代させた花道に”切り札”という表現で彼をナダめたセリフ。
秘密兵器といった陵南戦よりは(花道の成長具合から)本当に切り札と思っているんだろうと信用できる台詞です。
彼(流川)のプレイを よく見て…盗めるだけ盗みなさい
そして彼の3倍練習する そうしないと……
高校生のうちには到底 彼に追いつけないよ ~SLAM DUNK 23巻~
豊玉戦のベンチにて、上手くなるほど流川のスゴさが わかってきた花道に対する、名将のアドバイス。
日本一の王者・山王工業との決戦にあたり、中途半端な決意ではダメだという安西先生の名言。
長いバスケット人生を過ごし、様々な勝負を見てきた名将が心に持つ名言。
あと20分
技術も…気力も…体力も…持てるもの全て…
全てを このコートにおいてこよう ~SLAM DUNK 26巻~
王者山王との後半戦に向け、次の試合のコトなど考えずベストを尽くそうというのが伝わってくるセリフ。
聞こえんのか?
あ? ~SLAM DUNK 27巻~
私が20年以上たっても鮮明に記憶に残っているスラムダンクのワンシーン。
一瞬、普段は温厚な安西先生が怖い白髪鬼になった名シーンです。
まだある!安西先生のアレコレ
もう少しだけ、安西先生を探っていきましょう。
安西先生の年齢は?
安西先生の年齢は60歳を超えていると思われます。
その理由としては 豊玉高校・岸本の発言
から推測できます。
- 豊玉の元監督、北野さんと安西先生は大学の同期
- 31歳の新監督 金平は、北野さんの半分しか生きてへん
- 31×2は62歳
ちょうど半分しか生きてないというわけでは無いでしょうし、安西先生or北野監督のどちらかが浪人していたといった話はややこしくなるので省きます。
安西先生の年齢は、豊玉の北野さんと大学の同期という事実から60歳オーバーと推測できます。
少し話はズレますが、安西先生が24巻で久しぶり?に大学の同期(北野さんと)が再会した時に、安西先生は珍しくフルで”タメ口”を使ってます。
と週刊少年ジャンプで”#215″を初めて読んだ際、子供心に思った記憶があります。
スラムダンク全巻を通じて、場面によって使うことはたまにあれど あまり見られない安西先生のフルでタメ口シーンだったので印象的でした。
昔のバスケ仲間と気兼ねなく話しているシーンと言えるでしょう。
最後に~
スラムダンク~安西先生を大解剖してみました。
白髪仏となり湘北というチームに その手腕を発揮するシーンもさながら、白髪鬼としての過去も印象的でした。