1990年代に日本でバスケブームを巻き起こし、バスケ人口も増やしたという”SLAM DUNK(スラムダンク)”
国内の累計発行部数は1億2000万部以上でバスケットボールのみならず、スポーツ漫画の金字塔とも呼べる伝説のマンガです。
そんなスラムダンクの頼れるキャプテン『ゴリ(赤木 剛憲)』について徹底調査してみました。
ゴリと呼ばれるようになった所以からゴリラダンクなどをブチかますバスケのプレイスタイルから”その後”、ゴリは引退できずにバスケを続けた!と言える強き理由まで。
1億2000万部のうち 31冊は第1刷から手に入れており、シーンを言われれば『〇巻のどこらへん!』と巻数と場面を暗記している(ページ数は無理です)私が改めてゴリ(赤木 剛憲)の詳細を調査しました。
こういった紹介ページでは本名の『赤木 剛憲』と呼んだ方がイイのか?友人とスラムダンク話をする時に、当然のように使っている『ゴリ』と呼んだ方が伝わりやすいのか?
そんなよくわからない(そして読者の人にとってはどうでもいい)迷いを持つ私と、この大型類人猿の素性をのぞいていきましょう。
ネタバレ注意!ここから先は少しスラムダンクのネタバレ要素を含みます!
初めての人で白紙の状態で本編を読みたい!という人はご注意下さいm(_ _)m
※このページでは初期のスラムダンク単行本での巻数でご紹介しています(完全版ではありません)
スラムダンク~ゴリ(赤木 剛憲)のプロフィール
身長 | 高1⇒193cm 88kg 高3⇒197cm 93kg |
ポジション | センター |
誕生日 | 5月10生まれ |
背番号 | 1年⇒10番 2年⇒8番 3年⇒4番 |
あだ名 | ゴリ・ダンナ(宮城リョータ) |
ゴリのプロフィール |
少年時代の私がそう思っていた、197cmという高い身長とゴツイ身体から繰り出されるパワー溢れるポストプレイ。
そして、そのオフェンス力もさることながら『ゴール下のキングコング』との異名で呼ばれるディフェンス力。
ハエ叩きと呼ばれるシュートを叩き落すブロックは、ゴリの有名なディフェンス技です。
ゴリは(ハエだけでなく)相手チームにとって、脅威の的でした。
その実力は全国でもトップレベルだとメガネ君は言っていますが(1巻参照)高校3年まではチームメイトに恵まれず埋もれ続けていた男。
そんな生粋のセンタープレイヤーであるゴリは、小学生時代から”全国制覇”という揺るぎない信念を持ってバスケに取り組んでいました。
似ても似つかない、まったく似ていない可愛い妹の晴子もそう話すように普段は優しく、バスケットのことになると人が変わっちゃうゴリなのでした。
最初に少し面白い?裏バナシをご紹介します。
スラムダンク作者の『井上 雄彦』氏による”楓パープル“という読み切り漫画があります。
1988年に手塚賞に入選した この読み切り漫画はカメレオンジェイル1巻に収録されています。
この作品もバスケ漫画で、主な登場人物は
- (よく喋る)流川 楓
- ヤンキーな赤木さん(下の名前は不明)
- (赤木さんと付き合ってた)あや
物語を読んでいると1コマ程度、安西先生に似た監督なども出没しますが、流川 楓が主人公という設定の この3人によるバスケ&若干のラブコメ漫画です。
スラムダンクの前作と言われる由縁は同じ名前が使われているからだと思われますが、キャラの性格は大きく異なり ゴリはヤンキーという設定です。
…いきなり流川をぶん殴っています。そして仕返しでボコボコにされてます。
見た目も角刈りでなくタラコ唇でもなく、学ランの全ボタンを開けたヤンキー高校生なゴリ。
※カメレオンクラブ1巻より
スラムダンクを読み、各キャラの性格やエピソードが脳裏に刻まれている私としては違和感満載でした。
ヤンキー赤木さんは流川にバスケでも喧嘩でも恋愛面でも敗北しているのでした。
ゴリの初登場シーンは?
赤木 剛憲こと ゴリの初登場シーンは
- 漫画⇒1巻の”#4 ゴリラジジイ”
- アニメ⇒第2話”くたばれバスケ! 花道vs流川”
晴子の勘違い『もう大ッキライ!!』と言われ 凹みまくっている桜木花道の顔面にバスケットボールが直撃し、原因であるヤスや潮崎に仕返しをしている最中にゴリラジジイは現れました。
ちなみに初セリフは
水戸 洋平たちにも頭突きをかまし、暴れる桜木花道のエリモトを掴んだ際に発した初(呼びかけ)セリフです。
この後、すぐにキャプテンによるゲンコツ制裁がヤス達に ブチかまされています。
アニメでは『梁田 清之(やなだ きよゆき)』氏がゴリの声優をされています。
スラムダンク以外では…
- ONE PIECE(ディック)
- ドラゴンボールGT(リルド、ナッパ 1996~1997年)
- ベルセルク(グルンべルド)
○○の父親といった、大人の男性を彷彿させる渋くて低い声を担当されることが多く見受けられます。
実際にゴリの声を聞いてみた少年時代の感想&現在の私が改めて聞いてみた上での感想は『太い男』
低い声で威圧感があって、どこか奥の方を かすませているような太い男の声が聞こえてきました。
そんな太声でゴリラダンク時に
と迫ってきたら、私なら怖くて逃げるだろうなと思いながら見直したゴリの声でした。
※ゴリの少年時代(青田 龍彦との回想シーン)では『緒方 恵美』さんが声優をされています。(緒方さんは幽遊白書で蔵馬の声を担当していた声優さんです)
バスケのプレイスタイルは?
神奈川ベスト5にも選ばれた『ゴール下のキングコング』ゴリは生粋のセンタープレイヤー。
<1試合平均>
- 25.3得点
- 12.3リバウンド
- 4.0ブロック
平均で”ダブルダブル(二つの項目で二桁の成績)”を達成しているゴリ。
そんな彼のスラムダンク作中で よく描かれているプレイとしては
- ゴリラダンク
- ハエたたきブロック
- ポストプレイからのゴール下
これらのプレイが挙げられます。
ゴリラダンク
迫力満点なゴリラダンクはダブルハンド~両手でボールを持ってリングが壊れるかと思える勢いでぶち込むダンクシュート。
スラムダンク全巻を通して1試合に1回はブチかましています。
ただし本人の前で、この技名はタブ~。
と、チーム対抗戦で つい本人の目の前で口にしてしまったヤスがゲンコツ制裁を喰らってます(2巻参照)
…が、だんだんゴリ公認となってます。
物語が進むにつれ、本人も『ウホッ!!』と言うように変化しています。
自分でもウホッと叫んどいて、ゴリラダンクと呼ぶなというのはツッコみどころ満載でしょう。
ちなみに桜木 花道も陵南戦で
をブチかまそうとしていますが、魚住に叩き落されキレてます。
ハエたたき
相手が放ったシュートボールをバレーのスパイクのごとく叩き落すハエたたきブロック。
こちらもスラムダンク全巻を通して1試合に1回はハエ退治しており、天才プレイヤー仙道 彰のシュートも叩き落しています。
このブロックは見てると簡単そうで気持ち良さそうなのですが、実践するのは難しいという印象があります。
(バスケ経験者の)私も何回かゴリを真似て、腕を振り落とすブロックを試してみたのですが、成功確率は低かったです。
気持ち良く、そしてカッコよくバレーのスパイクを決める事は見た目以上に難しいのですが、高身長でディフェンス能力の高いゴリだからこそブチかませるブロックと言えそうです。
※ちなみにゴリのハエ叩きを彷彿させる、現実世界でのブロックがこちら⇓
現実世界でゴリラみたいな人相であるユーイング選手のシュートを、マイケルジョーダンが叩き落しています。
ハエなら即つぶされるでしょう。
ポストプレイからのゴール下
神奈川インサイドの覇者・赤木
陵南戦でも豊玉戦でもローポストからのプレイでゴール下シュートを決めるゴリは多く描かれています。
…が、実はシュートレンジはそれほど広くありません
ゴール下では相当 強いけど
攻めのパターンは決まっている
ローポストからのアタックさえ封じれば おそらく手詰まりになる
引用元: 25巻 沢北 栄治の分析
確かにゴリがミドルレンジからのシュートを決めているシーンは描かれておらず、遠距離からのシュートと言えば山王戦最後のF・Tぐらい。
別に遠くの位置からシュートが打てないというわけではなさそうですが、試合ではバリバリの破壊力を持ったゴール下プレイが多く描かれています。
スラムダンク山王戦で初めて見せたスピンムーブは、河田に読まれてブロックされてますが華麗なプレイもできるゴリでした。
ゴリのモデルは?
井上雅彦さんの著書やスラムダンクに関する本を何冊か読みましたが、正式に『このキャラのモデルは誰それ』と公表されている書籍はありませんでした。
そのため、スラムダンクファンの間では様々なモデル憶測が飛び交っています。
そんなゴリのモデルは元NBA選手の”デビッド・ロビンソン”。
216cmという身長&高い運動能力でサンアントニオ・スパーズに1巡目1位で指名されバスケットボール殿堂入りも果たし『50人の偉大な選手』にも選ばれるなど…
数えるのが大変なほど様々な功績を残した元NBAバスケットボール選手です。
サウスポー(左利き)という点ではゴリと異なりますが、アメリカ海軍で士官だったという過去をもち”提督”というニックネームもある選手。
軍役だった彼は、真面目なゴリとの性格も似てそうです。
そして容姿ではタラコ唇さんで角刈りで筋肉ムキムキ。
プレイもゴリラダンクを彷彿させる両手ダンクやブロックショットの連発。
ゴリのモデルと言われると
と思わざるを得ないほど、似てると思えます。
スラムダンク愛好家の私は少年時代、ゴリは『パトリック・ユーイング』という見たままゴリラのNBA選手がモデルだと思っていたのですが
改めてロビンソンのプレイや経歴などを見ると そう思わざるを得ませんでした。
そんなロビンソン選手は、スラムダンク連載後の出来事で偶然にも 桜木 花道のモデルと言われている『デニス・ロッドマン』選手とも2年間スパーズで一緒にプレイしています。
※上記の動画では、ロッドマンが彼に抱きついています(0:12~)
問題児と名高いロッドマンと元軍役の真面目な性格のロビンソンとは色々あったようです😅
実際のプレイではリバウンド面でロッドマンが、ロビンソンの負担を軽減し、この問題児が移籍してきた1年目にロビンソンは得点王に輝いています。
14年という月日をサンアントニオ・スパーズ一筋で過ごした”提督デビッド・ロビンソン”がゴリのモデルだと言われている説が強いと言えるでしょう。
『IN THE PAINT』というNBAセンタープレイヤーなどをピックアップしているDVDソフトでも『自分の縄張り(ゴール下≒ペイント)は絶対に守る覚悟が必要だ』といったゴール下でのプレイをロビンソンは色々と語られてました。
スラムダンク~ゴリの経歴
あまりキャラの過去は描かれていないスラムダンクですが、ゴリの経歴も見ていきましょう。
スカウトはされなかった中学時代
はっきりとした記載はありませんが、ゴリは他のキャラ(三井・宮城・流川)のように強豪校からのスカウトはされなかったようです。
木暮クンと同じ”北村中”に入学後
ドリブルの基礎錬をコート隅でさせられています。
そして中学最後の大会で敗戦後、涙する木暮クンと一緒に高校でもバスケしようと湘北に入学しました。
中学3年間では、プレイが目立つような選手までにはなれなかったようです。
急成長!全国トップレベルの実力をつけた高校時代
これぐらいのバスケ知識しか持ち合わせていなかった高校1年時のゴリ。
中学時代は こうしたバスケ戦法を教えてくれる良き指導者さえもいなかったんでしょうか?
それから2年後の花道との1on1で
木暮クンがこう言うように、強豪校の陵南センター魚住を鬼神のように抑え込んだディフェンス力や超パワフルなオフェンス力をゴリは身に付けます。
中学時代、試合にも勝てずスカウトもされなかった程の実力しか持ち合わせていなかったと推測すると、高校時代に無名の湘北高校で相当な努力をしたと思われます。
周りのチームメイトに高校1・2年は恵まれない中、かなりの努力したのでしょう
魚住を抑え込んだのが高校2年の時なので、約1年ほどでメキメキ実力をつけたと思われます。
そんなゴリが努力できる人間だと推測できる理由として
もっと練習しろよ!!
個人練習やらないと 上手くなりっこないんだ!!
引用元: スラムダンク14巻より
と(先輩に対して?)叫んでいる描写や、翔陽戦後の早朝に体育館で会った桜木花道に
と個人練習を毎朝やっているという返答から推測できます。
チームメイトに恵まれなくとも、厳しい練習メニューを作成&実施して付いてこれず辞めていく部員が多くとも、一人で黙々と全国制覇に向け努力してたんでしょう。
神奈川No.1プレイヤーに唯一 尊敬される存在に
足の怪我をしながらも活躍を見せるゴリに対する『牧 紳一』の言葉です(14巻参照)
高校3年まではチームメイトに恵まれず埋もれ続けてきたゴリとは対照的に”神奈川No.1プレイヤー”として怪物と呼ばれ続けた牧 紳一に尊敬される選手となります。
この全国で戦ってきた実績ある牧 紳一が言うからこそ、信ぴょう性とゴリの凄さが伝わってきます。
牧はこれまで~翔陽の藤真や花形、陵南で得点源だった天才 仙道、山王で当時”べし”にハマっていた深津や河田といった実力者と対戦してきた経験の持ち主。
そんな彼が初めて、尊敬する程のプレイヤーにゴリはなりました。
日本一の大学チーム、深体大からのスカウト
中学時代とは打って変わって、全国レベルの実力を身に付けた高校では日本一のバスケ大学チームである”深沢体育大学”にゴリはスカウトされます。
深体大であり日本代表選手の杉山さんと 監督の唐沢さんが家に訪れ、『ウチへ来ないか 赤木君』と直接スカウトを受けたのでした。
ただゴリは まだ全国的には無名の選手で、唐沢さんの周りにいる人間を納得させるにはそれなりの実績が必要となると言われ
速攻で見得を切っています。
今は湘北というチームを全国の人達に速く見せてやりたいというゴリは、日本代表選手や日本一の大学チームの監督を前にしても臆さない度胸を見せたのでした。
その夜…
ベランダで両の手を上げて喜びの雄叫びをあげる大型類人猿の姿がありました。
全国区の選手になりかけて…引退
そして全国制覇を夢見るゴリは豊玉戦でのハーフコートバスケットでパワフルなゴール下、迫力あるゴリラダンクをブチかますなど全国区の選手になりかけます。
山王戦では河田に抑え込まれるシーンが多いものの、執念のプレイで最後は向かっていきF・Tを得て2本とも決めています。
ただ、続く愛和学院にボロ負けしベスト8にも入れず。
全国ベスト16という成績を残し、引退するのでした。
スラムダンク~ゴリの その後は?
バスケしたがってます。
そわそわトントンむずむずイライラ…。
震えています。
引退し 深体大からのスカウト話もなくなり受験生となったゴリですが、バスケを離れて 逆に成績が下がった様子が伺えます。
でもしない!そんな半端はできない!これからは受験だ!
たまには部活に顔出そうよと なだめるメガネ君の意見を否定し、受験に徹しようという決意を持ったゴリ!
そんな彼とは違ってメガネ君は部活へ顔出しに行くと小走り♪
もんもんもんもん…。
廊下を楽し気に小走りしていくメガネ君に もんもんするゴリなのでした。
そう断言してもいいだろうと言える、強い理由として”SWITCH”での表紙が挙げられます。
井上雄彦さんが描かれた表紙絵で、ゴリの背番号は”15番”。
夏の総体を終えても引退せず、冬の選抜に出る3年生の背番号は(新チームの都合などがあり)変更~後方の番号に変わる場合があります。
そうしてゴリは選抜出場を望み、新たなユニフォームの番号となり、バスケを続けた!(と思われます)
続編が無いので、これは推測なのですが 実際に『ゴリはやっぱりバスケをやめれなかった!』という事実としても良いのではないかと勝手ながら思っています。
井上雄彦さん直筆の表紙でゴリの背番号が選抜用に変更されているという事実から、やめれなかったという強き理由になります。
現実世界でのバスケ強豪校、能代工業などでは この背番号変更はされない傾向があり スラムダンク作中の牧 紳一も4番のままかもしれませんが、普通校だった湘北高校、ゴリは変わってます。
選抜用の背番号となったユニフォームを着ているという事実が、ゴリが引退せずバスケを続けた!と断言できる強き理由です。
スラムダンク~ゴリの名言&バスケ論など
ここからはゴリの名言やバスケ論(時には人生訓)そしてスラムダンク作中で多く見られるキングコング・弟の桜木花道に向けたセリフなどをご紹介していきます。
名言&名セリフ
神奈川決勝リーグの海南戦で足を捻挫した時に、病院へ行くよう急かす彩子に対しての叫び。
ゴリの名言!と検索すれば、他サイトなどでも(ネタ要素も含め)この叫びがピックアップされている事が多く意外でした。
『いいから○○だ!!』『いいから〇△だ!!』
テーピングの部分を変えて使われている文言が多く見られます。
私のバスケ仲間も、足を(軽く)クジいて痛がっている私に対してマネしていた叫びです。
ちなみに、ゴリは この後テーピングをしてもらい怪我をしながらも試合に出場し
おもしろ~い顔で痛みを我慢してるゴリの姿が描かれていました。
静岡へ向かう新幹線の中で、キャプテンにより放たれた指導。
宮城や三井、流川といった問題児たちも素直に従っているのが印象的です。
ちなみに、この尻上げで腓腹筋(ふくらはぎ)やハムストリングス(太もも裏)などが鍛えられます。
新幹線内でヤルのはおすすめしときませんが、日常の中で実践するのは良いかもしれません(私はヤッてません)
オレたちは別に仲良しじゃねえし お前らには腹が立ってばかりだ
(だが…このチームは… …最高だ……) ~SLAM DUNK 30巻~
山王戦のタイムアウト後、円陣を組みながら3年越しの素晴らしきチームメイトに言ったゴリの喜び。
3年越しとも言えそうな、嬉しそうな笑みも印象的です。
おそらく現段階でオレは河田に負ける
でも 湘北は負けんぞ ~SLAM DUNK 28巻~
山王戦でマッチアップしている河田の実力を上と認めながらも、最高のチームである湘北は負けないと宣言するゴリ。
昔、赤木のワンマンチームと呼ばれた頃なら 絶対に思えなかったであろうセリフです。
オレの顔をよく覚えとけよ
1年か2年後…必ず あいつらを倒しに上がってくる!! ~SLAM DUNK 14巻~
高校1年時に、丸坊主のゴリが靴屋の店長に向けて両ホホを引っ張りながら宣言した台詞。
あいつら~牧や藤真といった同学年の県内トッププレイヤーを目の前にしながら、現時点での悔しさ交じる宣言をし…(続く)
オレたちは強い
神奈川を制すまで一気に突っ走るぞ!! ~SLAM DUNK 9巻~
県大会1回戦 三浦台戦にて。
2年後~高校3年時に得た、強力なチームメイトたちに こう話し…(続く)
海南戦終盤のリバウンド奪取後。
上記の宣言通り、一気に突っ走って 藤真率いる翔陽を破り、牧率いる海南大付属高校とも張り合えている自分の道のりが正しかったと再確認しているゴリ。
文言だけではわかりづらいですが、エピソードを知っていれば重みを増すゴリの心境セリフです。
座高でクラス1位となった柔道家、青田龍彦に向けて言った小学6年生ゴリの迷言。
私自身は、批判意識は全く無く面白味あるジョークだと思っている1人だというのを前提に記載しときますが…
これは間違ってます。(やわらちゃんに失礼です)
この面白い迷言のおかげで、柔道部の友人が(スラムダンクの影響で)現実世界でも言われた事あると嘆いてました。
科学的根拠はないでしょうから信じない&クチに出さないようにしましょう😅
ゴリ自身は言ったのを忘れているようです。
こんなの初めてだ…
震えが止まらん ~SLAM DUNK 23巻~
この類人猿も人の子なんだなとわかる、山王戦前夜の台詞。
小学校時代から夢見ていた舞台に立つことの喜び以上に、緊張感があることが伝わってきます。
山王戦で日本一のプレイヤー”沢北 栄治”を相手に、試合中にも関わらず成長していく流川楓を嬉しそうに見るゴリの顔が印象的なシーンでの心境。
バスケ論
外したシュートを拾う”リバウンド”練習を嫌がる桜木花道に言ったゴリの格言。
元々バスケに このような格言があったのか、ゴリ~スラムダンクの作者『井上雄彦』氏によって作られた名言なのかは不明です。
私自身はスラムダンクを読んで、初めて知った格言でした。
その後、翔陽戦にて花道に この格言を再認識させリバウンダーとしての才能を開花させています。
ゴール下は戦場だ!!
自分のゴールは死守しなければならん!! ~SLAM DUNK 5巻~
桜木花道とのリバウンド練習、スクリーンアウトでの身体の張り合いを教授するゴリの名言。
とにかく反復だ
くり返しくり返し同じことをやって体に覚えさせるしかない!! ~SLAM DUNK 16巻~
シュート練習もさることながら、バスケや他スポーツなどの様々な動作にて共通するであろう努力の方法。
バカモノ
チャンスのときこそ平常心だ たわけ ~SLAM DUNK 10巻~
レイアップを外した花道にゴリが言った、スラムダンク作中で時に語られるバスケ&人生訓。
あと8分だ………!!
みんな すべてを賭けてくれ…!! ~SLAM DUNK 19巻~
I・Hが掛かった陵南戦、キャプテンとしてチームを引き締めるゴリの望みを込めたセリフ。
いいか 勝負は最後のブザーが鳴るまで何が起こるか わからん!!
あと58秒!!一瞬たりともスキを見せるな!! ~SLAM DUNK 21巻~
陵南戦の試合終盤にて赤木キャプテンが言った、バスケットボールという数多くのブザービーターを生んできたスポーツのド正論。
最後の1秒で天国(勝利)から地獄(敗北)へ落ちる時もバスケットボールというスポーツには多々見られます。
これは全国大会なんだ!!絶対に油断するな!!
いいか!!一瞬たりとも油断するな!!! ~SLAM DUNK 24巻~
全国という舞台~豊玉戦でもキャプテンシーを発揮するゴリの発言。
油断していた桜木花道は、とっても痛そうなゲンコツをカマされています。
ファウルと いいディフェンスは紙一重なんだ
だがディフェンスほど地味な努力を必要とするものはない ~SLAM DUNK 9巻~
ディフェンス力をつけるために、面白くはない地道な努力が必要だと説くゴリのバスケ論。
このゴリの言葉もあり、バスケ経験者の私も実体験としてディフェンスは努力が必要だ!と認識しているので
スラムダンク~仙道 彰を大解剖! 日本にバスケブームを巻き起こした伝説のバスケ漫画"SLAM DUNK(スラムダンク)" 漫画界でも国内累計発行部数1億2000万部以上という伝説的な数字を誇り、実際にバスケットボールを始[…]
桜木 花道へのセリフ
地味な基礎練習に嫌気がさし、バスケ部をすぐに辞めた花道に向けられたゴリの叫び。
この昭和な男の意見とも思えそうな根性論を、晴子が家で入部前の花道について話している時にも『根性ありそうか?』と尋ねています。
令和の時代、Z世代の人たちは『根性』といった精神論は使っているのかはわかりませんが(修学旅行で”根性”と書かれたプレートを買った)私が子供の頃は良く使われていた言葉でした。
陵南との練習試合で、魚住とぶつかり顔に怪我をした際に言われた桜木花道へのセリフ。
圧倒的なリーダーシップを持つキャプテンから『代わり』と言われ、花道には”ドキン”と強~い緊張感が生まれています。
翔陽戦でリバウンダーの才能を開花させ始めた桜木花道への期待。
スラムダンクの作中で初めて?花道のプレイに期待していると(顔をバチバチっと両手づかみしながら)ハッキリと本人に言葉で示したゴリの印象深いシーンでした。
桜木ィ!!
今のはアグレッシブに とりにいった結果だ OKだ ~SLAM DUNK 19巻~
陵南戦でリバウンドの際に、空中でボールをタップしすぎてオウンゴールとなってしまった桜木ィ!!へのゴリによるジャッジ。
おとがめなしだった事にホッとするキングコング・弟でした。
山王戦で丸男にパワーで圧倒される桜木花道に確認するゴリ。
チームメイトに実力者がいれば 相乗効果で実力が上がるという事実&現実の強豪校が持つ強みも感じられます。
マイケル・ジョーダンとスコッティ・ピッペンが思い出されます。
山王戦での生意気なキングコング・弟に対する返事。
残り時間と点差から、まだ追いつき追い越せができるだろ!?と問いかけてくる桜木花道に 自分が過去に言ってもらえなかった返事を笑顔で返すゴリの笑顔が見られる好印象なシーンです。
まだある!スラムダンク~ゴリについて
もう少しゴリ(赤木 剛憲)を見ていきましょう。
髪型の変化
スラムダンクのキャラで髪型の変化が激しい同級生の三井 寿には敵いませんが、ゴリも短いながら髪型の変化が見られます。
桜木花道との1on1が終わってから角刈りに収まってます。
中間のちょっとツンツンしている髪型は短い期間~行ってしまえば花道との1on1の途中で終了しています(1巻参照)
丸坊主時代は、デカくて優等生なゴリラという印象を受けます。
ちなみにアニメでは最初から角刈りで登場しています。
桜木花道には、変な頭だと言われています(15巻参照)
げんこつが得意ワザ
こう言いながら繰り出されるゴリのげんこつ。
幾度となく後輩たちに繰り出される得意技、その回数を(わざわざ)数えてみました。
スラムダンク全巻をそのためだけに読み直した(暇人か?と言われそうな)私が確認できたのは
53回(多少の誤差があったらスミマセン)
この回数の およそ90%は桜木花道のアタマに対して、繰り出されていました。
最初はヤスや潮崎に対してだった描写が見られましたが、その標的は赤髪の問題児に移行したようです。
個人的に1番痛そうだなと感じたげんこつが…豊玉戦での1発😅
試合残り58秒でスクリーンアウトを怠った桜木花道をゴンと後ろから殴り…ぶたれた本人は顔が半目でヨドんでます(24巻参照)
週刊少年ジャンプで読んでいた私は
半目で喰らう花道の顔を見て、ヒイてました。
他にも1ページ丸々使った陵南戦でのげんこつも痛そうです。
文武両道~頭がイイ
ゴリは頭がイイという事実が、不良時代の三井寿が乗り込んできた7巻や問題児軍団に勉強を教える22巻にて見受けられます。
それは教師たちも お墨付き。
同級生が授業中に教師から問題の答えを聞かれ、わからなかった時に『じゃあ赤木に聞こうか』とゴリに答えを尋ね、しっかり正解を答えられるほどの優等生。
でも部活を引退し、バスケができなくなった その後”スラムダンク あれから10日後”では(バスケがしたくて)勉強に集中できず先生の問いに答えられずにいる優等生の姿も描かれています。
安西先生に任されるリーダーシップ
大学時代はガチガチのシステマチックなバスケを指導していた安西先生も、湘北高校ではゴリに一任。
練習メニューなども赤木君に任せている描写が見られます。
そんなゴリは桜木花道を筆頭にそれぞれのメンバーに指示を出す様子が描かれており、高いリーダーシップを発揮し”湘北”という問題児の多いチームをまとめています。
名将と呼ばれた安西先生の指示に頼るところは頼っている、指揮官としてのバランスの良さも見受けられます。
最後に~
スラムダンク~ゴリこと赤木剛憲を大解剖してみました。
高校時代に急成長したゴリの努力や功績が見られました。
深体大へのスカウト話は無くなったと言えど、受験後は違う大学でバスケを続けているでしょう。
高校卒業後もゴリラダンクをブチかましているであろう彼を応援しましょう😀
スラムダンク愛読者の印象的だったゴリのワンシーン
最後に、イチスラムダンクの私が印象的だったゴリのワンシーンをご紹介させて貰います。
涙は見せない!…けど どこに行ってた?
それは30巻での回想シーン。
ゴリが部活をサボって教室で数人と お喋りしていた同級生のバスケ部員を見つけ、そいつを投げ飛ばした時に言われた台詞。
全国制覇を強要し、厳しい練習を強いる武士のような赤木君に対して同級生のバスケ部員は こう言い放ち…その後ゴリは?
部活にも戻らず、辺りが暗くなるまで一体どこへ?
…どこかで泣いてたんでしょうか?
目標が高すぎて周りは付いてこず、バスケを楽しみたいという同級生たちから”息苦しい存在”と言われ一人どこかへ。
そんなゴリが体育館に戻ったのは…部活が終わり、みんながとっくに帰ってから。
居残り練習で一人、シュート練習に励む木暮クンに問われるものの その質問には答えず
シュートが下手っぴな木暮クンを笑うゴリの姿がありました。
同級生を投げ飛ばし息苦しいと言われた事実は言わず。
学校のどこかで凹んでたのでしょう。
部活にも戻れず、強さを求める自分が間違っているのか?など思い悩んでいたのでしょう。
物事を知っているコメンテータのようになっているので😅勝手な推測はやめますが、このシーンを読んだ私は『どこかで凹んでたんだろう』『このゴリラが泣いてたのかなぁ』と印象深かった思い出があります。
ゴリはどこに行って、どんな顔で泣いてたんだろうと子供ながらに思った、印象深いゴリのワンシーンでした。