1990年代の日本にバスケブームを巻き起こし、今なお継続して人気を持つバスケ漫画の金字塔 “SLAM DUNK(スラムダンク)”
国内の累計発行部数は1億2000万部以上でスポーツ漫画としても超名作と呼ばれる作品です。
このページでは、そんなスラムダンクで”帝王”と呼ばれる『牧 紳一』を徹底調査&大解剖してみました。
怪物と呼ばれるプレイスタイルからモデル説、作中で発せられた名言まで。
そんな調査をする私はと言えば、全巻(31冊)当たり前のように所持しており、スラムダンクのシーンを聞かれれば『〇巻のどこらへん』と巻数とシーンを記憶している(ページ数解答は不可です)元バスケ部人間です。
また
個性的なキャラが多く、1番好きな選手など決めづらいスラムダンクで(あえて決めるなら)牧紳一が1番と少年時代から言ってきた元バスケ部人間でもあります。
スラムダンク、神奈川No.1プレイヤーである”牧 紳一”を大解剖していきましょう。
ネタバレ注意!ここから先は少しスラムダンクのネタバレ要素を含みます!
初めての人で白紙の状態で本編を読みたい!という人はご注意下さい(_ _)
※このページでは初期のスラムダンク単行本での巻数でご紹介しています(完全版ではありません)
スラムダンク~牧 紳一のプロフィール
身長&体重 | 184cm 79kg |
年齢 | 17歳のれっきとした高校3年生 |
背番号 | 1年⇒12番 2年⇒8番 3年⇒4番 |
ポジション | ポイントガード |
バッシュ | Reebox(リーボック) |
別名 | ・神奈川No.1プレイヤー ・帝王 ・怪物 ・じい |
牧 紳一のプロフィール |
海南大付属高校の高頭監督によると、牧 紳一という選手は天才では無いようです。
しかし…
- 神奈川No.1プレイヤー
- 帝王
- 怪物
こうした異名で呼ばれるほどのバスケ実力者であり、血のにじむような努力をしてきた全国でも有名なプレイヤー。
湘北戦前の控室では
一人だけ上半身裸で、真っ黒な身体を披露しながら『スー ハー×5(イライラ)』息を立てて、変にエリートづらせず勝利に貪欲に 勝ちに対してハングリーな様子が見られます。
会場入りした時は、スー ハーしてた痕跡もなく、驚くほどクールな様相に変わってます。
湘北との試合中に桜木花道から
とOB扱いされた牧 紳一。
その後の返答として、上記の『ゴリの方がフケてるぞ』説を唱え、桜木花道も納得します。
その時にチームメイトの神 宗一郎が
と思う1コマがあったので、スラムダンク読者の間では『牧 紳一はフケているのを気にしている説』がネット上でも流れました。
でも、、フケてますか?
牧 紳一が1番好きな私は(初めて登場した時のオールバック制服姿は ともかく)物語が進むに連れ 前髪を垂らした容姿のこの怪物は魅力的なキャラになっていきました。
とてもフケ顔キャラには扱えませんでした。
牧 紳一本人は、桜木花道が田岡監督に『この天才の恐ろしさを忘れたか!!じじい!!』と試合中 叫んだ時に
と自分が『じい』と呼ばれ、フケている扱いされるのは、どこか了承している様子も見られます。
ただ、桜木軍団に海南の監督だと言われた時は、さすがに『ピク』っとヒキ気味の反応を示しています。
初登場シーンは?
牧 紳一の初登場シーンは
- 漫画⇒9巻の”#74 問題児軍団”
- アニメ⇒第29話”花道! 公式戦デビュー”
湘北vs三浦台の試合が行われている会場で、仙道彰が自動販売機でジュースを買い飲んでいる時に背後から話しかけています。
そして この時はフケてます。
黒い顔&エラが張っている制服姿の男が流川の2連続ダンクを見て『まだ甘い…』と言っている1ページは、30歳を過ぎたオッサンのようです。
ちなみに初セリフは
天才に話しかける、県内一の要チェック人物なのでした。
アニメでは『江川 央生(えがわ ひさお)』氏が牧 紳一の声優をされています。
江川央生さん、お誕生日おめでとうございます!!#江川央生#江川央生生誕祭#江川央生生誕祭2017#9月13日は江川央生の誕生日
主な役
SLAM DUNK「牧紳一」
遊戯王デュエルモンスターズGX「ユベル」
賭ケグルイ「木渡潤」
など pic.twitter.com/bhXvNdZuYw— 鬼柳皇翔 (@meteor_ichiro) September 13, 2017
スラムダンクの他にも…
- ドラゴンボールZ “スポポビッチ”
- NARUTO -ナルト- “飛脚屋フクスケ”
- ONE PIECE “クロオビ”
といった名作アニメでの声優を担当されています。
スラムダンクでは三浦台の監督も担当するなど、一人二役を任されています。
牧紳一がアニメで初登場したシーンでの声を聞いた後、三浦台の監督が話すのを聞いていると、どこか面白かったです。
三浦台の4番『村雨』が倒すのを目標としている相手(牧 紳一)と、お前の監督の声は一緒だよと教えてあげたいです。
私が声を聞いた感想としては、ちょっぴりカらしているような印象を受けます。
男らしい低音で(ワザと?)少ししゃがれてますが、声量を大きくした時には それを感じさせない通った声というのがド素人の私が受けた印象です。
牧 紳一のモデルは?
私自身も数冊、井上雄彦さんが書かれた本を読みましたが、各キャラの正式なモデル公表は無くスラムダンクファンの間では様々な憶測が飛び交っています。
神奈川No.1プレイヤー牧 紳一のモデルには、NBAのレジェンド”マジック・ジョンソン“選手だという説がネット上では多く見られます。
- NBA優勝5回
- NBAファイナルMVP3回
- シーズンMVP3回
- アシスト王3回
- スティール王3回
など206cmと長身ながら牧紳一と同じポイントガードであり、その手から繰り出される魔法のようなノールックパスなどで観客を魅了する”マジック”という異名を持つNBAでも伝説の選手。
私が小さい頃に見ていた色んなNBAビデオにも多々出演されており、優しい物腰で話す雰囲気が大好きな選手です。
でも2人とも、好きだからこそ『ん?』と思うモデル説。
モデルと言われている所以としては、牧 紳一も184cmでポイントガードにしては長身で、果敢にペネトレイトを仕掛けてパスも出すプレイスタイルからマジックジョンソンがモデルだと言われてます。
でも、マジックジョンソン選手の得意技である”ベビーフック”や”ノールックパス”などは、スラムダンク作中内では牧紳一は1度も披露していません。
また牧紳一の魅力的なプレイである、相手プレイヤーとぶつかりながらも卓越したボディバランスで3点プレイに結び付ける攻撃もマジックジョンソン選手の特徴的なプレイではありません。
でも
と言われたら、、思いつくバスケ選手がいません。
きっと一生、解明できないモデル説でしょう。
どちらかと言うとマジック・ジョンソン選手のプレイは、陵南VS海南でのPG仙道 彰に似てます。
ただ仙道彰には日本人モデルがおり、話がややこしくなるので そろそろモデル話は辞めときます😅
(2人とも大好きな元バスケ男の意見は置いといて)多くのネットサイトでは牧紳一のモデルはマジックジョンソンと言われています。
スラムダンク~牧 紳一のプレイスタイル
8割が牧 紳一のオフェンスから始まり、それにより全国2位という成績を残した常勝・海南大付属高校。
- 最優秀選手賞
- ベスト5
神奈川県にて この2つの素晴らしき功績を持つ”牧 紳一”のプレイスタイルを見ていきましょう。
積極的なペネトレイトからの3点プレイ
自らが積極的にペネトレイト~ドリブルやパスにて相手ディフェンスを乱し、自ら点を取る時は抜群のボディバランスで当たり負けせず3点プレイ。
湘北一のスピードを持つ宮城リョータを抜き、湘北一のパワーを持つゴリとぶつかりながらもシュートを決める。
こうした3点プレイ~バスケットカウントをもぎ取るシーンはスラムダンク作中で多く見られます。
陵南の越野は『まるでダンプカーだ』と思うほどにファウルしに行って跳ね返され、桜木花道に手を弾かれて倒されようがシュートを決めるなど…
何がなんでも得点をモギとる強さが見られます。
そんな牧 紳一という選手をゴリは
牧 紳一の強さもの凄いボディコントロールの うまさだ…!!
それにゴールへの あくなき執念
あれは すなわち勝利への執念 勝利への飢えだ!!
引用元: スラムダンク14巻より
バスケットカウントワンスローのF・Tを放つ牧紳一を見ながら、そう実感しています。
また陵南の田岡監督は、サイズ・パワー・リーダーシップといった点で
という評価をしています。
元全日本選手だった安西先生も 牧紳一というプレイヤーには4人でディフェンスするだけの価値があるという作戦を打ち立てるなど、誰の目にもスゴイ選手だと認識されているのでした。
アウトサイド~3Pは打っていない
自らインサイドに切り込み3点プレイをもぎ取る牧 紳一ですが、スラムダンク作中内ではアウトサイドシュート~3Pなどを打っている姿は描かれていません。
その理由としては…
チーム内に神奈川県屈指の3Pシューターがいたので、自分は外からのシュートよりもペネトレイトにて相手ディフェンスを乱すインサイドプレイに磨きをかけたのかもしれません。
自分でドライブインして決める!そして相手ディフェンスがマークを厳しくしてきたら神にパスを回す!
同じチームに神 宗一郎という神奈川県1位の得点力(30.3点)を持つ選手がいたからこそ、牧 紳一のガンガン攻め込むプレイスタイルが確立されていった!
…のかもしれません😅
あくまでスラムダンク愛読者の推測です。
ただ神奈川No.1プレイヤーなので、3Pとは言わずとも外からのシュートも上手いのは容易に推測できます。
※ちなみに神 宗一郎はスラムダンク全巻通してスリーポイント成功率100%です(花道のハエたたきを喰らった以外は)
スロースターター
牧 紳一の特徴でもあるのですが、徐々に調子を上げていくスロースターターな選手でもあります。
それは神奈川決勝リーグでも見られ
- 湘北戦⇒後半残り18分ぐらい
- 陵南戦⇒前半残り8:29秒~
徐々に本調子なプレイを発揮していく傾向が描かれていました。
そして調子が上がってきたら
宮城リョータであろうと仙道 彰であろうとダムッと抜き去りペネトレイト!
止められる選手はいるのか!?というような鋭いドリブルで相手を抜くのでした。
それに伴い、海南の攻撃の型~牧がガンガンインサイドに切れ込んで作られるオフェンスが始まるのでした。
高いジャンプ力
神奈川の決勝リーグ、海南戦序盤で流川楓が速攻にてダンクを決めようとし
と彦一の姉が流川のジャンプ力に驚いている中、牧 紳一は184cmながらダンクをブロック!
他にも同じ湘北戦では桜木 花道を叩き落し、陵南戦では
やすやすとダンクなど させると思うか!! ~SLAM DUNK 17巻~
仙道彰のダンクをブロックし、こう語る姿が描かれていました。
これだけ、ジャンプ力のある選手たちをブロックしているので、牧紳一という男もダンクができると推測されます。
何気なくリング上まで届くジャンプ力が湘北戦と陵南戦で見られるのでした。
スラムダンク~牧紳一の その後は?
牧 紳一の その後、”スラムダンク あれから10日後”では、サーフィンを堪能しています。
I・H2位となった海南の 強さの秘密を探ろうと、編集者の『相田 弥生』と『中村君』が高校に向かい浜辺を歩いていると…サーフィンをしている男の姿が。
よく見てみると…『あれは…牧君?』
そして その男はサーフィンボードを持って浜辺に戻り、2人に気づいて
作者の井上雄彦さんには元々、この牧がサーフィンをしているから肌が黒いという設定はあったものの 原作で描くと明らかに浮いた話となるので、”あれから10日”の黒板漫画にて明らかにしたようです。
スラムダンク~牧 紳一の名言&バスケ論
~SLAM DUNK 13巻~
湘北戦でゴリが怪我をした時に 牧がインサイド主体の攻撃を仕掛けると言い、
という、1年生の清田 信長に “常勝”~勝つために最善の策を尽くす海南の強みを説いた時の名言。
“絶対”のない勝負に、油断もスキも見せない怪物なのでした。
海南のユニフォームをとった男だぞ
ナメんなよ ~SLAM DUNK 12巻~
湘北戦でスリーを決めた、160cm 42kgのチームメイト宮益 義範の肩を抱きながら三井達に言ったセリフ。
ベンチにも入れない選手が何十人といる海南大付属高校という強豪校でユニフォームをとった事実は『確かに』と 納得できるセリフ。
陵南戦で魚住が審判にクレームを言い、退場になった時のバスケ論。
たくさんファウルをもらいにいっている 牧紳一ならではの説得力あるバスケ論です。
宮益なら説得力ゼロでしょう。
ふつうディフェンスは相手の動きを予測するものだ
それは動物的カンでも何でもなく…経験だ ~SLAM DUNK 18巻~
湘北VS陵南の試合を観ている時に 清田に対して話したバスケ(ディフェンス)論。
経験の少ない桜木 花道が福ちゃんにヤラれまくってる時に放たれたバスケ論です。
自分は全国区の選手だと思っている 大阪・豊玉高校の岸本が
とえらそ~に言ってきた時に、君は全国区の選手では無いよという現実を思い知らせたセリフ。
横で聞いていた桜木花道や宮城リョータたちを、爆笑の渦へと巻きこんでいます。
まだある!スラムダンク~牧 紳一のアレコレ
もう少し『牧 紳一』を見ていきましょう。
神奈川でのライバル~仙道彰と藤真健司
神奈川の決勝リーグ、陵南VS海南との試合で 牧紳一と仙道彰はライバルの火花を散らしまくっています。
仙道のポジションはPGにて牧とマッチアップ!
神奈川No.1の看板を賭けて、激しい攻防を繰り広げるのでした。
結局、最後は海南が6点差で勝利したものの 2人の勝負は互角。
牧自身も仙道が自分の地位まで登ってきたことを確信するシーンも描かれていました。
そんな2人のマッチアップを会場2階から観ていた藤真健司。
ヤキモチ中ち……お前ら…
オレのいないとこで NO.1争いを するなよな
引用元: SLAM DUNK 17巻
牧紳一とは1年の頃から”驚異の新人”としてライバル関係の藤真健司は会場2階にてヤキモチを焼いています。
偵察熱心?他校の試合を観戦
上記でも紹介した初登場シーンにて(フケ顔にて)初セリフ
……なんで知ってるんでしょう?
有名になった話なのでしょうか?
知っている理由は定かでは無いですが、イチ練習試合の結果を知っており、1回戦をわざわざ観に行く神奈川No.1プレイヤー。
ライバル意識がある村雨率いる三浦台よりも、湘北が気になったんでしょう。
常勝・海南のモットー『勝つために最善を尽くす』という信条が ここでも感じられます。
また1年時は丸坊主の10番ゴリの試合を観戦しており、
周りにパスをサバけない弱小チームの193cm長身センターのチーム環境を惜しんでいた過去もあるのでした。
最後に~
スラムダンク『牧 紳一』という怪物を大解剖してみました。
勝ちへの執念、勝利に対しての飢えが強く他の選手を圧倒するプレイを魅せる 帝王。
少年時代から私は変わらず、そのカッコよさに惹かれます。
フケているのではなく、大人びた男性なのだと私は再認識しておきます(初登場シーン以外)