1990年代に日本でバスケブームを巻き起こした”SLAM DUNK(スラムダンク)”
1億2000万部以上という驚異的な国内の累計発行部数を誇る伝説のバスケ漫画です。
そんなスラムダンクのエースプレイヤー『流川 楓』を大調査!
モテ男で寡黙なクールキャラでカッコよくて、、、バスケ以外では寝てばかり。
このイケメン男の調査をする私はと言えば、全巻(31冊)当たり前のように所持しており、スラムダンクのシーンを聞かれれば『〇巻のどこらへん』と巻数とシーンを記憶している(ページ数解答は不可です)元バスケ部人間です😅
負けず嫌いな彼の素性をエピソードと共に見ていきましょう。
ネタバレ注意!ここから先は少しスラムダンクのネタバレ要素を含みます!
初めての人で白紙の状態で本編を読みたい!という人はご注意下さいm(_ _)m
※このページでは初期のスラムダンク単行本での巻数でご紹介しています(完全版ではありません)
スラムダンク~流川 楓のプロフィール
身長&体重 | 187cm 75kg |
誕生日 | 1月1生まれ |
背番号 | 富ヶ丘中⇒4番 湘北高校⇒(数分間だけ)10番⇒11番 |
ポジション | 中学⇒決まってない 高校⇒SF(スモールフォワード) |
趣味 | 寝ることかな…(本人談) |
流川 楓のプロフィール |
中学での1つ上の先輩”彩子”が言うように、富ヶ丘中ではキャプテンを務め ポジションは特に決まってなかったオールラウンドプレーヤー流川 楓。
スラムダンク作中でも3Pからポストプレイ、ミドルシュートからダンクまで 様々な方法で得点を量産している湘北の得点屋です。
と彦一の姉、相田弥生も驚愕するほどのジャンプ力でワンハンドダンクをブチかます姿は圧巻!
NO.1ルーキーと名高く、実際に神奈川の新人王にも(桜木 花道や清田 信長は まっっったく認めていませんが)輝いた湘北高校1年生です。
最初に少しウラ話。
2008年に”漫画がはじまる“というスラムダンク作者『井上 雄彦』氏が手掛けた作品の大ファンだと自認するナビゲーター『伊藤 比呂美』氏との対談本が発売されました。
この対談本には
・第一章『SLAM DUNK』を語りつくす
という章がありキャラクターの誕生秘話が記載されています。
その中で『流川 楓』という名前に関して、井上 雄彦さんは次のように話しています。
「川」をつけたかったんです。
「川」がつくのが かっこいいなって思って。
それから、ラ行っていうのが珍しいっていうので、ふと思いついたんですよね。
「る」って読んだらいいなと。
引用元: 漫画がはじまる
他にも『陸川 章(りくかわ あきら)』というバスケ選手がおられ、その名前がかっこいいなと思って…といった話もされています。
こうした要素がつながり合い…『流川』という名前は生まれたそうです。
ちなみに『楓』は特に意味は無いそうです😅
※”漫画がはじまる”には他にも『実は三井 寿にはバスケをさせる気はなかったけど、喧嘩が長引くうちに好きになって…』などのスラムダンク裏話が語られています。
初登場シーンは?
クールなモテ男、流川 楓の初登場シーンは
- 漫画⇒1巻の”#2 流川 楓だ”
- アニメ⇒第1話”天才バスケットマン誕生!?”
湘北高校の廊下にて、高宮・大楠・野間の3人衆とスレ違うシーンが初登場となります。(このシーンでは顔はまだ明らかにされてません)
そして初セリフは
屋上で寝ているところをドカッ ドッと堀田率いる3年の不良に蹴飛ばされ…
蹴り返しています。
そして眠りを妨げた堀田たちをボコボコにするのでした。
アニメでは『緑川 光(みどりかわ ひかる)』氏が流川 楓の声優をされています。
( ᵕᴗᵕ )*・☪︎·̩͙ pic.twitter.com/QFXqoCC23H
— 緑川光『制服のラグナロク』原作 (@greenriver_sr) June 2, 2018
スラムダンク以外では…
- ドラゴンボールZ (人造人間16号)
- 蒼き伝説シュート!(田仲俊彦)
- 鬼滅の刃 (お堂の鬼)
など、数多くのアニメ作品に出演されています。
クールキャラが緑川 光さんの十八番だというイメージが流川の声優を担当された時に ついたそうです。(wikipedia情報)
私自身、子供の頃からテレビで見ていた流川君の声を改めて聞くと…少し高めのカッコいい声に感じました。
クールなキャラらしく前に出すぎず、一定の音量で話している、しかし決してボソボソといった声でなく聞きやすい…というのがイチ一般市民の私が受けた印象です。
そして、この流川君が叫んでる声が気になったので海南戦でのワンシーン~花道がダンクをブチかまそうとしている時の叫び、
を聞いてみると…エコーが効いている1つ音量を上げた高めの声が発せられていました😀
流川 楓の(バスケでの)凄さと課題
ここからは流川 楓というバスケ選手の凄さや、作中で浮き上がってきた課題などをご紹介します
凄さ~オフェンスの鬼
<神奈川県予選での成績>
- 30得点(1試合平均)
- 新人王
- 神奈川ベスト5
海南大付属”神 宗一郎”の30.3得点に次いで2位の1試合平均得点力を誇るオフェンス能力。
中からでも外からでもシュートを決める彼はオフェンスの鬼。
海南戦にて勝利のために自分で点を獲りに行くプレイは自己中心的だと思われるシーンが一瞬あったものの
自己中心的なプレイといったレベルではない、オフェンスの爆発力を兼ね備えたプレイヤーです。
そんな流川 楓というプレイヤーに対するチームメイトからの評価は
桜木 花道以外は驚異的なオフェンス能力を大絶賛しています。
また海南大付属戦でワンシーン
牧のブロックをかわす時に魅せたダブルクラッチダンクは、田岡監督曰く(高校生では)流川ぐらいしかできないだろうと話しています(13巻参照)
このダブルクラッチダンクを現実世界でしている選手がいたなぁと思い出し…
(1:00~でのダンク)
“ダンク王”ドミニク・ウィルキンス選手が 両手にて相手をかわしながらダブルクラッチダンクをブチかましていました。
ダブルハンドとワンハンドという違いはありますが、少年期の頃に『流川のダンクみたいだなぁ』と思いながらビデオを見てたのを覚えています。
※ちなみにスラムダンク全巻を通して、流川が両手でダンクをしている描写は9巻でのバックダンク1度きりです。
課題~体力の無さ
ジジイこと高頭監督が どこか余裕ぶっているように自分をあおいでいる、その目障りな扇子を自らのオフェンス能力を魅せつけ破壊させた流川。
海南戦では前半だけで25点を取るという凄まじき得点力を発揮します。
しかし…
メガネ君による分析通り(19巻参照)1試合フルで点を決め続ける体力は まだありません。
これまで試合では
- 陵南戦(練習試合)⇒試合後半で足がツリ、花道に蹴られている
- 海南戦⇒後半6得点でちくしょう…!!と悔しがりながら途中交代
- 陵南戦⇒仙道に勝つために前半は(体力温存のため)捨てている
- 山王戦⇒前半途中で交代させられている
豊玉戦では、南にヒジ打ちをお見舞いされて 体力関係なく交代を余儀なくされていますが、こうした試合での流川楓の体力無さ関連エピソードがスラムダンク作中では見られます。
ダンクするために高く跳んだり、ダブルクラッチで相手をかわしたりといった動作は体力の消費も激しいのでしょう😅
また仙道や沢北といったエースプレイヤーをマークするのもしんどいのでしょう。
中学時代とはフィジカル面で大きく変わってくる高校バスケに まだ数か月しかプレイしていない彼は これから体力もつけていくだろうと思われます。
最終巻でも砂浜を走っており、花道に全日本ジュニアのユニフォームも自慢してますので、体力の無さを克服していくと(勝手に)推測できます。
流川 楓のモデルは?
私も何冊か井上雄彦さんの著書を読んでみましたが『○○は誰をモデルにしている!』と公表されてはいませんでした。
そうした中で、スラムダンクファンの間で流川 楓のモデルだろうと言われているのが”マイケル・ジョーダン“選手。
言わずと知れたバスケの神でありNBA史上最高のプレイヤーと称される伝説の人間です。
エアーウォークと呼ばれる空中での動作、ダブルクラッチや華麗なダンクシュートに加えフェイダウェイや3Pといったアウトサイドのプレイetc…。
バスケ経験者の私も、幼少期からNBAビデオやBS放送などで観ていた神様です。
マイケルジョーダンに関して書き出すと長くなりすぎるので、、、攻撃面が目立つけど 実はオールディフェンシブプレイヤーにも選ばれている攻守ともに秀でた選手という事も付け足して記載しておきます。
そんなバスケの神様が流川 楓のモデルと言われる由縁には
オフェンスの鬼というプレイスタイルの他にも、同じバッシュを履いているといった共通点が見られるのでマイケルジョーダンがモデルだと言われています。
2つの違い~決定的で面白い
スラムダンク全巻を通して、発言の少ない流川 楓。
そんなクールな流川と違って、ジョーダンは試合中ずっと喋りまくってます。
いつか見たバスケビデオ(AIR TIME?)で、ジョーダンは試合中 ずぅ~っと喋っていると話されてました。
トラッシュトーク(不快なく訳すと)巧みな話術で相手を翻弄する神様でもあるようです。
この点はモデルと言われているジョーダンと流川の大きすぎる相違点です。
流川が喋りまくっていたら、、、若干、モテる度数も減少するかもですね😅
またジョーダンはバスケの試合中だけでなく、私生活で大好きなゴルフ中でも集中したら舌を出すクセがあります。
NBA好きで彼の試合を視聴した事がある人なら、1度は見た事があるのではないでしょうか?
ダンクを決める時もダブルクラッチを仕掛けた時もドライブインで切り込んだ時も…etc。
これはジョーダンの祖父が持っていたクセで、彼の父親も同じように舌を出すクセがあると これまたNBAビデオで(父親が)話されてました。
この舌を出すクセは、私のバスケ先輩が中学時代マネしてました。
顧問に危ないからヤメろ!と言われていました。
※舌を出すクセも一緒に見たい人はコチラ⇓(すぐに出してます)
流川が舌を出してる姿はスラムダンク全巻通してありません(ヨダレは垂らしてました~15巻参照)
スラムダンク~流川楓のライバル
ここからはスラムダンク作中内で見られたライバル関係のキャラ達
- 桜木 花道
- 仙道 彰
- 沢北 栄治
この3人との関係性を見ていきましょう。
桜木 花道
同い年で身長も1cm差、2人に共通する高いジャンプ力や運動能力!そして成績は赤点ギリギリ。
桜木 花道と流川 楓は同じチームメイトでありながら、ライバルでもある関係性です。
花道にとっては、晴子さんが想いをよせる
という恋敵でもあり、因縁深い相手。
ボコスカ殴り合っているシーンは、スラムダンク全巻通して この2人が一番多いでしょう。
意地の張り合い、ダメ出しの言い合い、パンチ&キックの放ち合いなど バスケの試合中であろうが関係なくボコスカするシーンが何度も描かれています。
バスケを通した2人の関係性
恋敵だという事実もさることながら、バスケを通した2人の関係性を紐解いていくと
スラムダンク初期の頃だけ”桜木”と名前で呼んでいた(のちに どあほうという名称をつけた)流川は、ゴリとの1ON1で素人ながらダンクを決めた花道を評価しています。
何気にバスケの素人である男が、ゴリを吹き飛ばしながら1人アリウープを決めたプレイを『やるじゃん』と思ったようです。
高い身体能力やジャンプ力&パワーを、流川は評価したんでしょう。
そん全巻通して、探すのも難しい流川が花道をホメる少ない前向き描写は
などで見られます。
仲が悪いながらも どこか桜木 花道という、素人ながら努力して急成長しているバスケ選手を認めている部分も見られます。
また桜木花道も自分が上達するに従い、流川 楓というバスケ選手のスゴさを実感するシーンも。
安西論~豊玉戦のベンチにて彼(流川)のプレイをよく見て…盗めるだけ盗みなさい
そして彼の3倍 練習する
そうしないと…高校生のうちには到底 彼には追いつけないよ
引用元: スラムダンク23巻より
ミドルレンジからの『むちゃ はやいやんけ!!(岸本)』&打点も高いジャンプシュートが自分の理想イメージにぴったり重なっていたと後々ながら気づく花道。
そんな彼のプレイを見て、経験の差を感じ現時点での負けを認めそうになる赤髪男の姿も描かれていました(そんな自分に すぐ気づき負けてないと即否定)
2人はボコスカ喧嘩をしながらも、お互いをどこかで認めつつ湘北高校というチームでプレイし成長していくのでした。
パスをしないどあほう~桜木 花道
ただ…この終生のライバル同士は、ボールを渡さない。
湘北での紅白戦で1年同士チームになり、速攻で2人一緒にコート前線を走ろうが流川 楓がフリーになっていようが お構いなし。
陵南との練習試合でも公式戦でもワザと流川にパスをしない桜木 花道のプレイが見られます。
ただ、このバスケ実力者にパスをしないという事が(2人の関係性を知らない)相手に取って逆にフェイントになって効果的だったりもします。
ちなみに効果的だった時、流川を無視した際の、パスの受け取り手はメガネ君ばかり。
パスを受け取ったメガネ君は、キッチリシュートを決めています。
流川と桜木~仲良しでない2人のハイタッチ
参照:スラムダンク31巻より
そんなぶつかり合いの多い問題児2人ですが、山王戦での最後はお互いにパスを出し合って逆転シュートを決め…ハイタッチ!
- ルーズボールを飛びついて掴み取り、ライバルである流川にパスをする桜木花道。
- ドリブルで強引に突破しブロックに阻まれた流川が隣にいた桜木花道へパス
その後、見開きページいっぱいに描かれた2人のハイタッチシーンは スラムダンク史上で有名な場面です。
二人はハイタッチした後、すぐに”ぷい”っと そっぽ向いてしまいますが。
当時、リアルタイムで読んでいた私も感動させてもらいました。
ただ…週刊少年ジャンプと単行本(31巻)では、このハイタッチシーンが使われている場面が違うかったな?という疑問が今だにあります😅
完全版なら当時のような描写になっているんですかね?
単行本では試合が終わってからですが、週刊少年ジャンプではもうワンシーン前だった記憶があるのですが(間違ってたらすみません)
どちらにせよ、いつでも感動できるシーンでしょう。
終生のライバル
桜木花道と流川 楓。
終生のライバルは なんだかんだで最後に見事な連携を見せ、その序章~第一章といえる初めの数か月で 日本一の山王工業に勝つという偉業を成し遂げたのでした。
もしスラムダンクに続きがあるのならば高校卒業後、2人が別チームで対戦しているライバル関係も面白そうです。
イチファンとしては、彼らがどこか敵として張り合ってほしいような、喧嘩し合いながらも味方で居続けて欲しいような複雑な思いもよぎります。
いつもどこかイガみあっている、この2人がスラムダンク史上初の直接対決をしたのが22巻。
練習後の体育館で、三井寿に勝負を挑んだ流川は自分(花道)には勝負を挑んでこない…。
それに不満を持った花道は流川に初となる、ちゃんとしたバスケの勝負を挑み込み…ボコボコにやられてしまいます。
ハッキリとした実力差を体感した、赤髪坊主の問題児は放心状態に😐
その後、宮城リョータや三井 寿2人の先輩に慰められ 泣きそうになる花道でしたが、流川はこの時の勝負をのちの山王戦で
背中のケガでプレイにカゲリが見えだした花道を奮い立たそうとしたのか?1on1での感想を試合中 本人に話すのでした。
ただ2人の直接対決はスラムダンク全巻を通して この時が最初で最後。
もし将来、どこかで再び勝負が繰り広げられる場面があったとしたら…2人は この時の1on1のコトも思い出すでしょう。
その時には お互いの成長を感じ、更なる高みを目指すキッカケにもなりそうですね。
見てみたいものです。
仙道 彰
1つ上の先輩で、天才プレイヤーとして名高い陵南高校2年の『仙道 彰』。
流川がスラムダンク全巻を通して、明らかにライバル視しているバスケ選手です。
とニコやかに現れた練習試合では天才と呼ばれるプレイに圧倒されるシーンも多く、最後はダブルクラッチを決められ試合に敗北。
高校生活で初の敗北を味わされた相手なのでした。
仙道に勝つために…前半は体力温存
そんな高校生活初の敗北を味わされた流川は、数か月後の決勝リーグ公式戦では”打倒・仙道”を胸に周りが怖いくらいの気合いで試合に臨んでいます。
ただ…この1on1の鬼が前半全く勝負を仕掛けてこない。。
らしくないと思う仙道でしたが、すぐに理由は明らかに。
前半は体力を温存し、すべてを後半に賭けるつもりだった流川は…チェンジ・オブ・ペースやカットイン、高速ミドルシュートなどで仙道を翻弄します。
仙道はオレが倒す
桜木花道の言葉をあえてパクって宣言した1on1の鬼には…ニョキニョキと角が生えてきてます(19巻おまけページ参照)
試合には勝った!けど…仙道君に及ばない
1つ教えといてやるぜ
バスケットは算数じゃねぇ ~SLAM DUNK 20巻~
こうして陵南戦では湘北のエースとして、計算通りには イかない紆余曲折あるバスケの世界を語りながら仙道を翻弄するシーンはあれど、逆も然り。
フェイダウェイやダブルクラッチなどを決められ、華麗なるパスも(魚住へ)通されるといった場面もありました。
結局は試合には勝ったものの、2人の決着はつかず。
どちらが上だった!というような明らかなる実力差は見られなかった結果だと思いきや、後日 安西先生からのご指摘が。
ただうまくなりたいとアメリカ留学の希望を話しに安西先生の自宅へ訪れた流川は、ドストレートな指摘を受けます。
今アメリカにいくのは(仙道からの)逃げだとさえも言われる場面もあり、ムカッとするものの反論できず…。
アメリカは それからでも遅くないと明らかなる新たな目標を提示されたのでした。
それ以降、明確な目標ができた流川は日本一のプレイヤーを目指して、珍しく難しい言葉にて安西先生にお願いし 練習に切磋琢磨する姿が描かれています。
その後~沢北じゃねーか…どあほう
ただ、仙道君に及ばないと言われた流川は悔しさからか、その後1人陵南高校へ勝負を挑みに行くのでした。
そして練習に向かっていた仙道と道端で出会い、少年達の(自称)縄張りである外のコートを使って1on1を実施!
お互い一歩も譲らず、辺りが暗くなりボールが見えなくなるまで1on1をするのでした。
ここでも、どちらが上だという明確な勝負は つかなかった様子。
そんな流川が仙道に質問。
全国には……おめーより上がいるのか?
この質問に対する仙道の返答。
中学の時に1回だけやって勝てなかった北沢という名前のバスケプレイヤー。
日本一の高校生を目指す流川にとって、忘れてはならない名前なのでしたが…
後にI・Hという舞台で、山王工業・沢北が目の前で魅せる圧巻のプレイ中に、、、仙道の間違いをツッコむのでした。
スラムダンク~仙道 彰を大解剖! 日本にバスケブームを巻き起こした伝説のバスケ漫画"SLAM DUNK(スラムダンク)" 漫画界でも国内累計発行部数1億2000万部以上という伝説的な数字を誇り、実際にバスケットボールを始[…]
沢北 栄治
仙道と同じく1つ上の先輩で、高校No.1プレイヤーと呼ばれている山王工業2年『沢北 栄治』
この選手が とにかく凄い!!
試合開始直後は
と思うシーンもあったものの、試合後半からのプレイは圧巻!
後半開始早々の逆転3Pや『よーい ドン!』からのワンハンドダンク、3人(流川・桜木・ゴリ)をかわすダブルクラッチや ひょい投げレイアップ。
観戦している牧 真一や諸星 大も、思わずクチを開けて驚いてしまうプレイを魅せるのでした。
考えて考えて…次なる成長を遂げた流川 楓
そんなオフェンスもディフェンスも上手の沢北 栄治を前に、ほとんど完璧だと思われた流川も欠点が浮き彫りに。
スティールされブロックされ、鮮やかにやられてしまう流川楓。
そんな彼が考えて考えて…魅せたプレイはパス!
1on1で相手に挑むだけのプレイスタイルから、5対5というバスケのチームプレイをオフェンスに取り入れたのでした。
このプレイに安西先生は大喜び!
『しっ』とベンチを飛び出しガッツポーズをするなど、流川が仙道に及ばない原因でもあったチームプレイ、パスを繰り出すという成長を喜ぶのでした。
そんなプレイの相互作用もあり、(ワンマンプレイでなく)パスもあると頭に刷り込まれた沢北を今度はドリブル突破!
ようやく沢北を抜いたすぐ後に、花道と激突するという事実の詳細は ここでは省略しますが、、、1on1の大会ではなく多人数のバスケットボールという試合の中での強さを身に付けた流川なのでした。
もはや沢北と同等?
その後、パスもあると頭にインプットされた沢北 栄治を再び抜き去り(今度は花道とぶつかる事無く)河田のブロックをかわすために”ひょい投げレイアップ”を決めた流川。
そんな試合中に大きな成長を果たす高校1年生に会場は釘付け!
愛和学院の諸星 大には、もはや同等とまで言わしめます。
ただイチ愛読者としてはディフェンス面では流川の方があっさり抜かれてしまってる印象は受けてしまいます😅
スティールやブロックをお返しするといったプレイは描かれていませんでした。
それでも!この試合で高校No.1プレイヤーを相手に飛躍的な成長を遂げた流川楓。
自分でも点を獲れて、味方にもパスが繰り出せて、尚且つ自分でも点がより獲りやすくなる。
神奈川県予選では見られなかった、新たなプレイスタイルの流川楓が全国という舞台で生まれたのでした。
沢北 栄治という強敵ライバルのおかげと言っても過言では無いでしょう。
スラムダンク~流川楓~その後は?
アメリカ行きに向け、英語のお勉強を始めたようです。
普段から利用しているバスケリングのある公園にて 朝の8時まで練習に励んだのち、ウォークマンで英語の教材を聞きながら自転車で帰宅?しています。
そして自転車で走りながら…
Repeat after me
この指示に従い
ちゃんとリピートしているかわいらしい流川が描かれています。
英語ベラベラになっても寡黙でクールな男なのでしょうけど。
寝ることが趣味の流川ですが、朝早くに個人練習でリングのある公園へと自転車で通っている姿がスラムダンク初期の頃や”その後”でも描かれています。
彼の実力からして 毎朝!と言ってイイほど頻繁に通って練習してるんでしょう。
“その後”では 汗だくになっているほどの練習をこなしています。
…だから授業中は寝てる?
朝早く起きて、自転車をこぎ自主練をしてるから体力回復のために?
バスケができない時間は、彼の貴重な睡眠時間なのかもしれません。
1度、授業中寝てばかりの彼に怒った小池先生がノートでビシバシ ドツキまくってます(2巻参照)
スラムダンク~流川楓の名言&名セリフ
名言でしょう?
田岡監督が『10年に1人の逸材!!』と流川を陵南高校にスカウトした際に言った、湘北エースの名言。
合理的かつ どこか非難しづらい理由&通学願望。
スラムダンクファンなら1度ぐらい、何かの場面で(流川を意識して)使った事がありそうな一言です。
そんな近いから通った湘北高校に強力なチームメイトがいたという運の良さも持ち合わせている流川君でした。
唯一の趣味を妨げる奴は許さない。
スラムダンク作中では湘北高校の番長『堀田 徳男』他3名が許されずボコボコにされています。
※小池先生はクラスメイトの制止もあり、未遂に終わったと推測されます(停学にもなっていないので)
日本一の選手って どんな選手だと思う…
きっとチームを日本一に導く選手だと思うんだよな
オレはそれになる 一歩も引く気はねーぜ ~SLAM DUNK 24巻~
I・H初戦、豊玉高校との対戦中に 自分を負傷させた南に対して言ったセリフ。
珍しく長文を話しています。
内なる野望を明らかにした印象深いシーンでの、日本一になる宣言でした。
どーせ いつかは そいつら倒さなきゃならねーんだろ
速いか遅いかの違いだ ~SLAM DUNK 23巻~
山王工業と2回戦、愛和学園と3回戦という早い段階で対戦するクジ運を清田に気の毒がられた時に言った、全国制覇を果たすためのド正論。
同じ目標を持つゴリも納得のド正論でした。
高校No.1プレイヤーの沢北を抜き、ダンクをブチかました時に言った勝気な宣言。
この後、かなりの苦戦を強いられながらも 沢北のプレイに圧倒されながらも…なんとか蹴散らすのでした。
ゴリも意外そうだった 陵南戦後半でのスラムダンク初となる、流川の『ドンマイ』。
あまり声掛けシーンが描かれていない流川が使うからこそ、重みがあった仙道との対戦中ワンシーンより。
使う人によって言葉の伝わり方が変わるのが見て取れます。
木暮クンが言っても『おう!』と返事され いつも優しい声掛けありがとう的に サ~ッと流れていく一言でしょう(悪い意味ではなく)
とられた分は とり返す
攻め気を忘れないように ~SLAM DUNK 20巻~
追い上げを喰らっている陵南戦の後半に、普段 クソ生意気で にくたらしくて無口で不愛想で生意気で無口な1年生が上級生に忠告しています。
まだある!スラムダンク~流川 楓のアレコレ
もう少し流川 楓の素性を見ていきましょう。
スラムダンクの前作?楓パープル
スラムダンクが連載開始される前に、流川 楓が主人公である楓パープル“という読み切り漫画があります。
1988年に手塚賞に入選しカメレオンジェイル1巻に収録されている読み切り漫画。
まず最初に言える事は…流川のキャラが全然違います。
楓パープルもバスケ漫画で、主な登場キャラは
- (よく喋る)流川 楓
- ヤンキーな赤木さん(下の名前は不明)
- (赤木さんと付き合ってた)あや
この3人が主要キャラとして描かれているバスケ&若干のラブコメ漫画です。
スラムダンクの前作と言われる由縁は、同じ名前のキャラや元富ヶ丘中といった設定、安西先生に似た監督の描写(1コマだけ)などが挙げられます。
流川と同じく、赤木(ゴリ)もヤンキーという設定でスラムダンクとは全然違います
赤城は開始早々、5ページ目で流川に(殴った仕返しで)ボコボコにされています。
赤木の容姿も角刈りじゃないしタラコ唇でもない、学ランの全ボタンを閉めないヤンキー高校生。
※カメレオンクラブ1巻より
スラムダンクを熟読し、どことなくキャラの性格や風貌が染みついている私からすると…違和感満載の前作でした😅
流川は、バスケでも喧嘩でも恋愛面でも赤木(ゴリ)に余裕勝ちしてました。
笑った回数は…2回?
前作の”楓パープル”では笑顔もよく見られる流川ですが、”スラムダンク”では全巻を通して笑ったのは2回という無表情さ。
それも1回は笑ったかどうかも微妙な、チーム内での練習試合前にゴリとセンターラインで向き合っているシーン(2巻参照)
昔読んだスラムダンク本に『この時 流川は笑った』的に記載されていたのですが…わかりづらいです。
人によっては笑っていないと言える表情でしょう。
そんな彼がスラムダンク作中でハッキリと笑ったのは、沢北に圧倒されまくったシーンにて。
流川は 笑った
この1回だけとも言えるでしょう。
オフェンスでもディフェンスでも圧倒された沢北に対して『(この選手は)本物だ!』という喜びの笑みを浮かべるのでした。
そして、その後に言ったセリフ
オレもアメリカに行くよ
今日……ここで お前を倒して行く ~SLAM DUNK 29巻~
沢北 栄治という超えるべきハードルが見つかり、挑戦を生きがいにする流川は笑ったのでした。
…それにしても無表情な男です。
“ガキ使、笑ってはいけないシリーズ”を見せてみたいものです(特に高校編を)
緊張とは無縁の男
- 図太いを通りこしてニブイ
- 無神経&無表情
- 不安や緊張がどこにあるっていうのよキャハハハハ
…私の見解ではなく、全て富ヶ丘中の先輩 彩子の意見です(2巻参照)
冗談な部分もあるものの、緊張しているような描写はスラムダンク全巻を通して確かに見られません。
翔陽戦前の控室では、足を組んでダンマリを決めており他メンバーと同じく緊張してるのかな?と思いきや
全員 動きがカタい
パスが出せねー ~SLAM DUNK 10巻~
カッコ良きダブルクラッチを決めた後に、緊張している上級生たちに生意気を言っています。
そんな流川 楓は、後の海南戦も陵南戦も 全国舞台での豊玉戦でも緊張した様子は見られません。
それは日本一のチーム山王工業が相手であっても同じ。
山王戦前に、安西先生が緊張しまくりの湘北メンバーに声掛けする際も
三井 寿 | マークマンが1人だけ違うので山王といえど三井 寿は怖いと伝える |
宮城 リョータ | スピードとクイックネスなら絶対負けないと思っていると伝える |
桜木 花道 | もともとキミに怖いものなど あったかね?と再確認する |
赤木 剛憲 | 何も言わずとも理想の精神状態に辿りつく |
流川 楓 | 声掛け必要なし(笑) |
山王戦前~安西先生の声掛け |
スタメンの中で唯一、まっっったく声掛けされていません。
安西先生が流川を気にしている描写も1mmたりとも作中にありません。
笑いごとのようにも思えますが、これは流川 楓が持っている精神面での武器だと言えるでしょう。
バスケ経験者の私は、流川のような精神の強さは当然なく試合で緊張しミスをして顧問からアゴパンチ喰らった記憶がよみがえってきます。
※その後、吹っ切れて(ムカついて)緊張が溶けた自分がいました。
洋楽好き?プリンスの曲を聴く流川
バスケの本場アメリカだからなのか?バスケを始める前から聴いていたのか?そもそも洋楽が好きなのか?
それらはスラムダンク作中では描かれていませんので不明ですが 流川が朝の個人練習に向かう際に聴いているウォークマンから”NEW POWER GENERATION“というプリンスの曲らしき音楽が流れています。
らしきと書いた理由は…歌詞が断片的だからです(^^;)
著作権の関係などでガッツリ歌詞を漫画内に描くのは問題ありなのかもしれません。
ただ漫画では2巻~#14に”NEW POWER GENERATION”というタイトルの話があります。
作者の井上 雄彦さんが好きなんでしょうね。
ローバスのズン♪ズン♬という重低音リズムが印象的な曲でした(私の個人的感想です)
非公認ファンクラブがある
そんな洋楽Princeを聴くスラムダンクのプリンス(王子)流川 楓という男には本人非公認のファンクラブが存在します。
その発端は3人の女子からと推測されます(2巻参照)
ファンクラブでなくとも 練習に励む流川を見に体育館へ訪れる女子はたくさんおり、特に3人の女子生徒は体育館入り口まで近寄るといった接近を計り、その後も陵南との練習試合などにも観戦に訪れ…
海南戦からは数え切れないほどの流川ファンが会場に訪れています。
最初の3人がファンクラブの先陣として仕切っている様子も描かれています。
流川楓 親衛隊 神奈川本部
『流川 命』の女子たちが、神奈川のみならず全国の舞台でも彼に声援を送るのでした。
そんな彼女たちの黄色い声、
子供の頃にアニメで聞こえてきた このフレーズは、10年以上経った今でも耳に焼きついてます。
『ル・カ・ワ♡』という文字を見るだけで、、、アニメでのリズム感ある黄色い声援がリアルに思い出せます。
最後に~
スラムダンクのモテ男、流川 楓を大解剖してみました。
ページ最後で親衛隊に関する記事を記載したので『ル・カ・ワ♡』という声援が今は耳に流れてます。
クールで寡黙で人一倍負けず嫌いなバスケ選手はアメリカに行ってどんな苦難と成長を遂げるのか。
いずれは必ずアメリカに行ったであろう流川を想像しながら、努力に励んでいる彼をスラムダンクファンは応援しましょう😀
おまけ~流川が言った桜木への言葉
桜木に対しての言葉が印象に残っている…ので、最後におまけとして 無口な流川が桜木に対して言ったセリフをご紹介します。
レイアップ(庶民シュート)の見本となっている時に、花道へボールをぶつけ返した後の台詞。
このケンカはどう考えても桜木花道が悪いです(大概そうかもしれませんが)
どあほう
この いつまでもガチガチ キンチョーしまくり男 ~SLAM DUNK 4巻~
緊張から妙なプレイ&ミスを連発する花道のお尻を、背後から蹴り上げながら言った罵倒ことば。
これにより桜木ビジョンは小さな円⇒いつも通りに戻り、緊張感もなくなり いつもの殴り合いが始まりました。
腰を落とせ!!足を動かせ!!相手の目を見ろ!!
(花道に天才の力を借りたくなったか?と言われ)
負けるよりは ましだ ~SLAM DUNK 5巻~
仙道という陵南のエースを桜木とダブルチームでマークしている時に言った指示。
晴子が”きゅん…”としています。
4ファウルで後のない花道が退場しないよう縮こまったプレイをしているのに対して言った前向きな?ダメ出し。
バスケ経験者の私も個人的ながら、中学の試合中に相手選手が 不調らしい人の肩にポンと手を置きながら『らしくね~じゃん』といっていた青春物語を思い出します。
※ルカワより優しく言ってました。
海南戦にて。
ゴリが抜けた穴を埋めるために意気込む花道が、高砂のフェイントに引っ掛かってしまった際に言ったダメ出し。
…税金みてーなもんだ……
おめーのヘマは もともと計算に入れてる……
…つっただろ ド素人 ~SLAM DUNK 29巻~
色んな策を講じて、ようやく沢北を抜いた後にぶつかった花道のヘマを決して責めない、でもケンカ腰な台詞。
昔ならキレていたであろう桜木花道は両ホホをツネリ切れるのを我慢していました。
花道の異変に気付きながらも、珍しく語り掛けた名シーンより。
山王に勝つには、彼が必要とも思っていたのかもしれません(個人的推測です)